イタリアで数字の謎解きに挑戦☆

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イタリアの町並みは、いたるところに古い教会や建造物があって、町全体が大きな美術館のようですよね。

よくよくみると、建物に、なにやら文字が刻まれているのを見たことはありませんか。古い建造物に刻まれた文字はラテン語。ラテン語は古代ローマ時代から使われていました。

「ふーん、ラテン語かぁ。それじゃあ何が書いてあるのか読めないな」と思いましたか?

実は、建物に刻まれた文字の多くは、いつ誰がなんのために建てたといういわゆる「定礎」のような役割を果たしていることが多く、その文字の一部が建造年だったりします。

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えっ建造年?でも、建物に刻まれた文字ってアルファベットだけしか書いてなかったような・・と思ったでしょう?

実はラテン語の数字表記(ローマ数字)には、ラテン文字のアルファベットで書かれていて、読み方のルールがあります。

そのルールを知っていれば、全体の文字は読めなかったとしても、その建物がいつ頃建てられたかがわかります。

ちょっとした暗号のような、ローマ数字表記。

ということで、今回は、ローマ数字のルールを知って、イタリアの町に謎解きに繰り出してみましょう♪

数字に歴史あり!古代ローマでアラビア数字が使われていなかった理由

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皆さんもご存知の、現在使われている1、2、3・・・という数字。アラビア数字と言います。

アラビア数字は世界的にも使われていてメジャーな存在ですが、実はこのアラビア数字というのは、インドで発明された数字。(0の概念もインドで生まれたといいますよね!)

インドで使われていた1、2、3・・という数字がアラビア半島を経てヨーロッパに入ってきたのは、実は中世以降のこと。

だから、古代ローマの時代のイタリアにはアラビア数字が存在しないんですね!そりゃインド人もびっくりです。

どうやって読むの?

https://www.photo-ac.com/main/detail/504220

それでは、ローマ数字の読み方をおさえておきましょう。

実はみなさんもローマ数字の表記、知ってるんですよ。
馴染みがあるのは、ルパンIII世といったI、II、IIIという表記。時計の文字盤にも使われますよね。

おもしろいのは、このローマ数字は、数に合わせてIが増えていくのかな・・と思いきや、5はV、10はXと表記が変わります。

それにならい、4はIV(Vの1つ前)、6はVI(Vの1つ後)といったように、IとVとXの組み合わせで時計の針が表記されているのを皆さんもご存知と思います。

ここで、時計盤のローマ数字をおさらいしてみましょう。

1=I

2=II

3=III

4=IV

5=V

6=VI

7=VII

8=VIII

9=IX

10=X

11=XI

12=XII

ところで、おなじみの時計盤は1〜12(I〜XII)までしかないですが、これと同じルールが、もっと大きな数字でも使われています。それがこちら☆

50=L

100=C

500=D

1000=M

ローマ数字のクセといえば、4、9、といった、「1つ前の数字」の表記方法。小さい数を大きい数の左側に書くことで、IX=10−1=9、というように考えますね。

4=IV

9=IX

40=XL

90=XC

400=CD

900=CM

同じように、6、11、という「1つ後の数字」も、VI=5+1=6、XI=10+1=11というように、隣り合わせたアルファベットの記号で表します。

さあ、前置きはこれくらいにして。

今年(2018年)をローマ数字で表記するとどうなるでしょう?

ハイ、正解はコレ!「MMXVIII」です。

M=1000 M=1000 X=10 VIII=8、つまり 2018

こうしてみると、なにやら訳のわからない暗号のようですが、法則を覚えてみると簡単です。

もうひとつついでに、腕慣らし♪

平成が終わろうとしている今、平成元年をローマ数字でふりかえってみましょう。

「MCMLXXXIX」

M=1000 CM=900 LXXX=80 IX=9、つまり 1989

じっくりやってみると、なるほどー!となるかと思います。

旅先でのんびり建物を眺めながら謎解きするにはもってこいですね!

謎解きにチャレンジ♪何年に造られたか建物なのか、わかるかな?

それでは、実践編!建造物を見て、早速謎解きにチャレンジしてみましょう。
大抵、たくさんの文字列の一番後ろに年号はあります。MとかC、Xといった不思議な文字列をみつけたら、早速謎解き開始♪

トレヴィの泉(ローマ)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/トレヴィの泉#/media/File:Piazza_di_trevi_-_fontana_di_trevi.JPG

ご存知、トレヴィの泉はローマにある有名な観光名所ですね。あの、後ろ向きにコインを泉に投げ入れると願いが叶うという場所です。

ここで、問題です。右端の銅像の上にあるローマ数字。

よ〜くみると、「MDCCLXII」と彫ってあります。

M=1000 DCC=700 LX=6 II=2

1762年、ということですね。

Wikipediaによると、「泉は教皇クレメンス12世の命によりローマの建築家ニコラ・サルヴィの設計で改造、彼の没後の1762年に完成した。」(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/トレヴィの泉)とあります。

ホラきた!1762は竣工年だったのですね。

ではこちらはどうでしょうか?

サンタゴスティーノ教会(ローマ)

出典:https://sv.wikipedia.org/wiki/Sant%27Agostino_in_Campo_Marzio#/media/File:Sant_Agostino_Fassade.jpg

イタリアの名画のひとつ、カラヴァッジオの「ロレートの聖母」がある教会です。

ここのファサード(玄関)の上にも、ローマ数字が見えますよね、さあ解いてみましょう☆

「MCCCCLXXXIII」

M=1000 CCCC=400 LXXX=80 III=3 

1483年ですね!読めた方、おめでとうございます!(何もでないけど・・)

念のためこの教会をWikipediaで調べてみますと、英語のページには

“The construction the church was funded by Guillaume d’EstoutevilleArchbishop of Rouen and Cardinal Camerlengo (1477-1483)“@「この教会建設は、1477-1483年の間にルーアンの大司教および枢機卿の秘書長であったGuillaume d’Estoutevilleによって資金提供を受けた」とあります。
出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Sant%27Agostino,_Rome

ということは、この教会は1483年に完成したということですね!

おわりに

いかがでしたか。

ローマ数字はちょっとややこしいルールですが、覚えてしまえば、イタリアだけでなく、ヨーロッパ各国やアメリカでも使えるようになります。

他の文字が何を書いているのかわからなくても、ローマ数字がわかれば、いつの年代に建てられたということがわかりますね。

ローマ数字、ちょっと知っておくと、旅行がもっと知的な冒険になること請け合いですよ♪

 

 

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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner