最近は日本でもスペインのタパス料理(小皿料理)が大流行ですよね♪
アヒージョに、オリーブに、生ハムサラダに、・・と日本人の口にもあうスペイン料理は、店によっても地方によっても味も種類も違います。
今日はスペインに思わず行きたくなる!現地で食べたいスペインのタパス料理についてご紹介します。
そもそもタパスってなに?
日本でも「タパス」と言われることの多いスペイン料理ですが、居酒屋兼食堂のバルで提供される小皿料理のことを指します。要は居酒屋のお酒のつまみ料理なんですね。なので、お酒がおいしく頂けるよう、タパスには酸味や塩気の強い料理が多いのです。
スペイン人にとってはバルは日常生活に密着している文化で、友達や家族とサクッと立ち寄って、何軒もバルをはしごしていくスタイルなのだとか。だから、食事というよりは小皿の軽食スタイルで、パンを薄切りにしてカナッペのように料理を乗せていく形態が発達していったんですね。
ちなみに、タパスでよくみかける「ピンチョス」は、串料理のことです。
これぞタパス♪現地で食べたい一皿
タパス料理には、オリーブやチーズの盛り合わせといったサクッとつまめる「酒のさかな」がたくさんありますが、ここでは食事にもなるメジャーなタパス料理をご紹介します。
わぁ、もう食べたくなってきた?
さっそく、バルに行ったつもりでみていきましょう♪
パン・コン・トマテ(Pan con tomate)” icon=”icon-checkmark
Photo by nobuyo kobayashi
名前の通り、トマト付きパンですね!
カンパーニュパンを輪切りにしてマッシュされたトマトをのせるシンプルなスタイルですが、パンの表面にあらかじめオリーブオイルや岩塩、そしてガーリックをすりつけているため、香ばしくて食欲増進しちゃう魅惑のパンです。
お店によっては、アンチョビ(いわしの塩漬け)やパプリカ、ざくぎりのオニオンが乗っていたりします。
もともとはカタルーニャ地方でよく食べられていて、カタルーニャ語ではパ・アム・トゥマカットと言います。
パン・コン・トマテはあまりの美味しさのあまりついパンを食べ過ぎてお腹がいっぱいになり、次のタパス料理にチャレンジできなくなること(経験者は語る・・)もあるので要注意ですっ!
ガンバス・アル・アヒージョ(Gambas al ajillo)
スペイン料理といったらいまやアヒージョが定番ですよね。日本人でアヒージョが嫌いという人はいないのではないか?!というくらい、今や普通のスーパーでも「アヒージョの素」が売られていますね☆
アヒージョというのは、スペイン語で「刻んだガーリック」という意味だそうで、熱したオリーブオイルとガーリックで煮込んだ料理は「(食材名)+アル・アヒージョ」というのだそうです。
このガンバスは、小エビという意味で、これは小エビのアヒージョ。小エビのほかにもマッシュルーム(シャンピニョーネスChampiñones)やイワシ(サルディーナSardinas)、チキン(ポーリョPollo)、タラ(バカラオBacalao)といったスペインでもおなじみの食材がアヒージョのラインナップ。
アヒージョ料理ののこったオリーブオイルをパンにひたして食べるのも二度楽しめますよね。
アヒージョはカスエラという耐熱容器でアツアツで出てくるので、口の中の火傷に注意してくださいね!
トルティージャ(Tortilla)
スペインバルの定番中の定番、じゃがいも入りオムレツ。日本のバルだとスペイン風オムレツという名前ですね。フランスのオムレツと違い、フライパン全面を使って焼き、しかもボリューミーです。海外の食事は味がいまいち・・なんて方もトルティージャは大丈夫と言っていました。
シンプルなオムレツのようにみえてもトルティージャはお店や地方によって見た目も味も様々。マヨネーズのようなアリオリソースがかかっているトルティージャもあります。ぜひ、トルティージャ食べ比べもやってみてくださいね。
パエリヤ(Paella)
じゃじゃーん!スペイン料理といったらパエリヤですよね!
スペインのおいしいものはほとんど入っているといっても過言ではない米料理なので、日本人でも食べやすいです。
パエリヤは平たいパエリヤパンという専用のフライパンで作る炊き込みご飯。普通のレストランでは、「パエリヤは2人前から」という表記をよく見かけます。
ひとり旅の特に小食の方や女性は、パエリヤを食べるならバルでタパスになったパエリヤを注文しましょう!その昔、ひとり旅のマドリードのレストランでパエリヤを注文したら「パエリヤは2人前しかできない」と言われて泣く泣く2人前を食べた私からの忠告、いや警告です。一人では、2人前のパエリヤは・・・・・絶望的に多かったです。涙
ボケロネス・アン・アセイテ(Boquerónes en aceite)
Photo by nobuyo kobayashi
なにやら長い名前ですが、ボケロネスというのはイワシ。オリーブオイル漬けのアンチョビとイワシの酢漬けです。スペインは大西洋と地中海に面している国のため、シーフードが豊富。特にイワシ(加工されるとアンチョビですが)がスペイン料理を支えているといっても過言ではありません。
程よい酸味のイワシの酢漬けは、白ワインとの相性バッチリ。
ハモン・セラーノ(Jamón Serrano)
スペインといったら生ハム!と思っている方も多いでしょう。
なんたって、スペインのハムは世界3大ハムのひとつですものね。(あと2つはイタリアのパルマハム、中国の金華ハムです)しかも日本で食べるより安いので、ハム好きさんはぜひスペインでハムを食べましょう。ちなみに、ハモン・セラーノは白豚のハムで、ハモン・イベリコJamón Ibéricoだと黒豚のハムです。
薄くスライスしたものがタパスでは多いですが、中にはフルーツと一緒に食べたり、またはパンにのせて軽くトーストしたりと、ハムの味のマリアージュは無限にあります。
ロシア風サラダ(Ensaladilla rusa)
なぜスペインでロシア風?といぶかしく思ったと思いますが、英語で「オリヴィエ・サラダ」といわれる茹でたジャガイモ・卵・きゅうり・ニンジン・鶏肉をサイコロ状にしてマヨネーズソースであえたサラダのことを、スペインではロシア風サラダと呼びます。もともとは、ロシアのモスクワの高級レストランのシェフだったベルギー人のオリヴィエさんが考案したレシピで、スペインではロシア風サラダと呼ばれており、スペインのタパスでは大抵ある人気料理の一つです。日本人の口にも合います。
おわりに
いかがでしたか。
ほかにも紹介しきれない、たくさんのタパス料理があります。
タパス料理は一皿一皿がリーズナブルに楽しめるので、ついつい数を頼んでしまい、またお酒もすすむんですよね。
スペインに行ったら、ぜひ本場のタパス料理をたくさん楽しんでみてくださいね。
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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner