現地で見たい♪フィンランドを代表するデザインたち

フィンランドといえば、日本から直行便で9時間半の、日本から最も近いヨーロッパの国です。
そして北欧デザインとして有名な家具や雑貨の国。

街を歩けば鮮やかでほっこりするデザインに出会えます。

今日はフィンランドを代表する人気のデザインブランドをご紹介しちゃいます♪

なぜフィンランドはデザインの国なの?

<出典>https://www.marimekko.com/com_en/

緯度が高い位置に国土が広がるフィンランドは、夏と冬とで日照時間が極端に差がある国です。

夏は白夜と呼ばれる太陽が沈まない明るい夜が来ますが、反対に冬は極夜と呼ばれる長い長い夜が待っています。首都ヘルシンキでは夏は22時過ぎまで外は明るいですが、冬は15時くらいにはもう暗い夜状態。

長く厳しい夜の時間を少しでも快適に過ごすため、フィンランドの人たちは家の中のインテリアにこだわります。

このため、優秀な工業デザイナーが数多くのインテリアデザインを生み出してきたんですね。

フィンランドの人気デザインブランドたち


<出典>https://company.marimekko.com/en/

それでは、フィンランドを代表するデザインブランドをご紹介します。

日本でも馴染みのあるデザインブランドたちなので、お部屋のインテリアにもぴったりあいます♪

マリメッコ(Marimekko)

<出典>https://ja.wikipedia.org/wiki/マリメッコ#/media/ファイル:11-07-29-helsinki-by-RalfR-054.jpg

マリメッコは日本でも大人気のテキスタイルブランドの一つですね。

マリメッコとは「小さなマリーのためのドレス」という意味で、大胆なデザインや鮮やかでキュートな色彩をモチーフとした世界的なテキスタイルブランド。

フィンランドの街中でも、マリメッコの生地を使った洋服を着ているおしゃれさんに出会うことができます。

代表的なデザインはウニッコ(UNIKKO)という、ケシの花のデザインですが、毎年デザイナーたちが新しいパターンを発表しているので、いつお店に行っても楽しいデザインたちを発見します。

マリメッコはヘルシンキ市内にも支店がたくさんありますが、マリメッコの世界を楽しみたいならマリメッコ本社の社員食堂マリトリにGO!

テーブルクロスやクッション、食器、ペーパーナプキン、と何から何までマリメッコ尽くしのカフェとオーガニックメニューがあなたを待っています♪

マリトリ(Maritori)
住所:Kirvesmiehenkatu 7
URL:www.marimekko.fi

フィンレイソン(FINLAYSON)

<出典>http://www.finlayson.jp

1820年にフィンランドで創業したフィンランド最古のテキスタイルブランドといえば、フィンレイソン。フィンレイソンのデザインは日本でも人気の北欧デザインとして知られています。

北欧の動物や自然をモチーフにしたデザインで有名ですが、中でもゾウのエレファンティ(ELEFANTTI)や「小さな植物」という意味のタイミ(TAIMI)といった、少しレトロでほっこりかわいいタイプのデザインが人気です。フィンランドを代表するキャラクター、ムーミンのデザイン生地があるのもフィンレイソンならでは。

FINLAYSON
<住所>Mannerheimintie 20, 00100 Helsinki, Suomi
<URL>https://www.finlayson.fi/pages/myymalat

アルテック(Artek)

<出典>https://www.artek.fi/jp/company

北欧インテリア好きな方なら、北欧デザイン界の巨匠ともいうべきアルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)の名前を聞いたことがあるかもしれません。

20世紀の建築家にして工業デザイナーであるアアルトは、自身のデザインしたテーブルや椅子や雑貨を販売しているブランド「アルテック(Artek)」をたちあげており、今日でも価値のある北欧デザイン商品として人気を保っています。

ヘルシンキにはArtekストアの他、アアルトが設計したショップやレストランが残されており、アアルトのデザインを見ることができます。

Artekストア
<住所> Keskuskatu 1 B
<URL>https://www.artek.fi/jp/where-to-buy/artek-helsinki

アカデミア書店(Akateeminen Kirijakauppa)


<出典>https://www.discoveringfinland.com/fi/destination/akateeminen-kirjakauppa/

アカデミア書店(Akateeminen Kirijakauppa)
<住所>Keskuskatu 1, Pohjoisesplanadi 3
<URL>http://www.akateeminen.com

イッタラ(iittala)


<出典> https://www.iittala.jp

フィンランドの2大テーブルウェアブランドといえば、イッタラとアラビア。

ブランドロゴのiの字が印象的なイッタラは、日常使いにふさわしいシンプルで機能的なデザイン。世界中で愛されています。

イッタラが目指すブランドコンセプトは「サスティナビリティー」。サスティナビリティーとは持続可能な、という意味です。もともとガラス製品を作っていたイッタラは、いかに製品を大量生産するか、というセールスコンセプトでしたが、デザイナーを積極的に起用することによって品質やデザインを重視するようになります。

その結果、「長く日常で使える」製品にこだわるようになり、高品質で長く使えるブランドシリーズへと発展していきました。

高品質な陶磁器ブランドのイッタラの代表作は、なんといっても北欧デザイナーのカイ・フランクが発表したキルタ(Kilta)シリーズ。(後のティーマ(Teema))。

それまでの華美な装飾性の高い食器から、シンプルで重ねやすいモダンなデザインの食器を展開し、革新的なデザインとして一躍世界で有名になりました。

ヘルシンキ市内には、市内随一のイッタラ直営店があるのでぜひ行ってみましょう♪

イッタラストア・エスプラナーディ(Iittala Store Esplanadi)
住所:Pohjoisesplanadi25
URL:www.ittala.com

アラビア(Arabia)


<出典>https://www.designcentrehelsinki.com/jp/about/#!/アラビア

現在はイッタラグループの1ブランドであるアラビアですが、1990年にイッタラとともにハックマン社(現在の社名はイッタラに変更)に買収されるまで、アラビアはイッタラとフィンランドのテーブルウェア業界を牽引する別会社でした。

しかももともとはスウェーデンの会社がフィンランドに工場を作ったのが会社の始まりで、第一次大戦の影響でフィンランド企業になったという会社です。

アラビアブランドはシンプルかつモダンな高級陶器として有名で、ヘルシンキ郊外にはツアー見学ができる工場もあります。


<出典>https://ja.wikipedia.org/wiki/アラビア_(フィンランド)#/media/ファイル:Arabia_factory_building.jpg

工場には、陶磁器の制作過程を学ぶことができるツアーのほか、ここにしかないアウトレットも取り扱うファクトリーショップやデザインの歴史が展示されている博物館、そしてカフェ&レストランも併設。北欧デザイン好きにはたまらないテーマパークのような工場です。

約1時間の工場見学ツアーは事前に予約をしていきましょう。

工場予約サイト
https://www.designcentrehelsinki.com/jp/visit/#!/ツアー案内

おわりに

いかがでしたか。

見たことのある有名なデザインブランドが多かったのではないでしょうか。

フィンランドの首都ヘルシンキには他にもすてきなデザインブランドがいっぱい。あなたの気に入るブランドを発見しに行ってみてくださいね。

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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner