ザリピエにメルヘンな世界を探しに♪

小さい頃に読んだ童話の絵本に出てきそうな、かわいい花柄の家。
そんなキャス・キッドソンのようなすてきな花柄にあふれた家は、おとぎ話の中だけの話かと思っていたら、、本当に実在したんです。

それは、ポーランドの小さな村、ザリピエ。この小さな田舎の村は、ザリピエ模様と呼ばれる花柄のペイントが施された建物がすてきな、キュートな世界です。

今日はザリピエに、キュンキュンしちゃうメルヘンな世界を見つけに行きましょう♪

まるでキャス・キッドソン?!ザリピエはメルヘンにあふれた村


出典:http://dommalarek.pl/malowana-chata/

「ザリピエ」って聞きなれない名前だなぁと思ったあなた。
それもそのはず、ザリピエは、ポーランドの小さな田舎の村で、近年、ポーランド旅行で人気上昇中の観光地なんです。

ザリピエは、ポーランドの古都クラクフから北東約90kmほどの位置にあり、人口750人ほどの小さな村。

レストランも無いようなのどかな田舎の村に点在する民家や教会、公民館に、ザリピエ模様と呼ばれるかわいい花柄のペイントを施されており、内装でもすてきな花柄が多用されているため、メルヘン好きな人にはたまらない秘境と言われています。

まるでキャス・キッドソンの世界かと見間違えるほど乙女心をくすぐる、ザリピエの花柄の世界は、実は、村民たちの住宅事情が生んだもの。

伝統的なザリピエの住宅には煙突がなかったため、ストーブや台所のかまどで壁や天井がすすだらけでまっくろだったといいます。

19世紀末に住宅に煙突を取り付けるようになると、すすで汚れた壁を美しくデコレーションしようと女性たちが花のペイントを施したのがはじまりだったのだとか。

1930年代に、村の陶芸作家のフェリツィア・ツリウォヴァがカラフルな花柄のペイントを積極的に描き、これがザリピエ様式と言われるようになったのだそうです。

ザリピエへの行き方


出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2059200?title=ヨーロッパ%E3%80%80ポーランドクラクフの街並み

ザリピエにはアクセスの便が決して良いとはいえない小さな村なので、まずは、クラクフから東に80kmほど、鉄道やバスで1時間半〜2時間のところにある「ルネッサンスの真珠」と言われる美しい街、タルヌフを起点にして行くことをお勧めします。

タルヌフからザリピエに行くにはミニバスがあり、約1〜2時間おきに1便、所要時間は約1時間ほど。値段は5〜5.5zlです。

季節によってバスの時刻表は変動があるので、帰りの時間は特に注意が必要。
散策に時間がかかって終バスを逃してザリピエから帰れなくなった・・!なんていう時は、おとなしくザリピエの民宿に泊まりましょう。

また、日帰りでザリピエに行きたい人は、タルヌフへの帰りの時刻表を行きのバスの運転手さんに必ず確認するようにしましょう。

ザリピエでの見どころ


出典:http://dommalarek.pl/warsztaty/

ザリピエに着いたら観光案内所の役割もある村の文化センターDom Malarekへ。
ここでは村の地図が入手できるほか、ペイント体験もできます。(事前に要問い合わせ)

Dom Malarek


出典:http://dommalarek.pl/dom-malarek/
www.dommalarek.pl

村の民家は普通の一般の住宅なので、なかなか家の中までは入って見学する機会はありませんが、フェリィア・ツリウォヴァの暮らした家がフェリツィア・ツリウォ博物館として公開されています。
壁や天井のキュートな花柄ペインティングを実際に見ることができますよ。

また、Dom Malarekから近い教会も、鮮やかでキュートな花柄で装飾されています。

セントヨーゼフ・スポジェンカ教会(Kościół Rzymskokatolicki Pw. św. Józefa Oblubieńca)


出典:http://dommalarek.pl/kosciol-zalipiu/

おわりに

いかがでしたでしょうか。

ザリピエは小さな村ですが、建物が点在しているため、このメルヘンの村の景観を楽しむにはかなりの距離を歩くことになります。ぜひ歩きやすい服装や靴で、このファンタジーあふれる村に出かけましょう。

また村にはレストランがないので、出発前に水や飲み物、スナック類の用意はわすれずにね。

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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESINGERS’ FRIDGE Official Partner