今日のテーマはメープルシロップです。
カナダ土産といえばメープルシロップ。そう思ってしまうのは、メープル(かえで)の葉が赤々と刻印されたカナダの国旗が示すように、メープルの葉がカナダの豊かな自然の恵みを象徴しているからでしょう。
広い国土の中でも東部のケベック州はメープルシロップの最大の産地で、さまざまなブランドのメープルシロップが生産販売されています。
メープルシロップは、北米カナダに広大な原生林が広がるシュガーメープル(サトウカエデ)の樹液を煮詰めた、自然の甘味料。
春先の糖度の高いメープルの木の樹液をなんと1/40の量になるまで煮詰め、ろ過して不純物を取り除いたものがメープルシロップと言われています。
美容や健康に◎なメープルシロップ♪
自然の甘みメープルシロップは、実は高機能食品でもあります。
カルシウム、マグネシウム、亜鉛、カリウムといった健康には欠かせないミネラル類をバランスよく含んでいます。
また、ビタミン、アミノ酸、タンパク質、有機質、ポリフェノールも含まれていて、他の甘味料と比べてビタミンやミネラルの含有量は高くカロリーが低いというヘルシーな甘さであることが特徴。
煮詰める過程で殺菌され、着色料や添加物も含まれていないため、乳幼児に与えても安心な食品とされています。
自然の恵みをいかした、健康的なシュガーテイストのメープルシロップ。お土産として大人気なこともうなづけます!
シロップの種類とグレード
お土産やさんやスーパーに並んでいるたくさんのメープルシロップは、実は取れた時期により風味や味が大きく異なることから、カナダ政府が定めた5段階のランクに分かれていることをご存知でしょうか。
お土産に買うときは、ぜひラベルに記載されているグレードをチェックして使い道に応じて購入してくださいね。
一般的に採取時期が早いものほどシロップの色は透明度が高く白っぽいとされています。一番搾りってやつですね。これをNo.1エキストラライト(Extra Light)といいます。透明度は 75%以上。お茶もビールもメープルシロップも、一番搾りは希少価値が高く少しお値段お高め。
次にNo.1ライト(Light)は、エキストラライトよりほんのり黄身がかかったシロップです。お土産やさんで見かけることも多いランクで、透明度は60.5〜75%。砂糖の代わりに使うと良いでしょう。
No.1ミディアムは、もっとも一般的なランクで、透明度44〜60.5%。赤みを帯びた琥珀色の液体が特徴です。
一般消費の多いランクなので、スーパーでもよく見かけます。ホットケーキやスコーンやパンにかけて食べてるのに最適。
No.2アンバーはお店で見かけるメープルシロップの中でも一番濃いランクと思っていいでしょう。プリンのカラメルのような赤茶の濃厚な色をしています。味も濃厚で、お菓子作り用として人気です。
No.3ダークのランクは実はお店にはほぼ出回らない「最濃厚」なメープルシロップ。調理済食品のフレーバーやソースの隠し味などで使われています。透明度は27%以下のどろりとしたカラメル色。
オススメのメジャーなメープルシロップ
次に、お土産にぴったりのメジャーなカナディアンメープルシロップをご紹介します♪
ターキーヒル(Turkeyhill)
https://designers-fridge.com/wp-content/uploads/2020/09/05-2.jpg
カエデの葉っぱの形のボトルは各社そろえています。それにしても見た目も中身もカナダ土産にぴったりですね!
ターキーヒル社は、メープルシロップ業社のなかでもリーダー的な存在です。オーガニックのメープル商品も充実しています。
ジェイクマンズ(Jakeman’s)
1876年創業のジェイクマンズは、メイプルシロップ業社の中でも老舗のメーカー。オンタリオ州産のメープルにこだわって作っています。こちらもカエデ型のボトルがかわいらしいですね。
ギャニオン(Gagnon)
<出典>http://www.gagnon-jp.com/products/
ギャニオンという少し聞きなれないブランド名のメープルシロップは、フランス系カナダ人のギャニオン家が経営するファームブランドです。実はカナダで有名だけでなく北海道にも支店が出ているので、メープルシロップ好きにはご存知の方も多いのでは。
おわりに
いかがでしたか。
美味しそうなメープルシロップがたくさんありますね。他にもたくさんのメープルシロップメーカーがあるので、少量ずつお土産用ボトルを買って、味比べをしても楽しめますね。
———————————————–
Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner