イタリアでパスタを極めよう♪

イタリアといえば、パスタ。パスタはイタリアの国民食と言われるだけあって、本場ではその種類も食べ方もびっくりするくらいバリエーションが豊かです。

パスタにかけるソースの種類も豊富ですが、なんといっても麺の種類の多さにびっくり。「えっこれもパスタなの?」というようなおもしろパスタもあって、イタリアの旅はパスタと出会う旅といっても過言ではないでしょう。

今日は、イタリアでパスタを食べる前に知っておきたい、代表的なパスタの種類についてご紹介します。

なななんと!パスタの種類は1万種以上もある

パスタは小麦粉、水、塩、卵といったシンプルな素材をベースにした麺類ですが、製法や形状の違いから、1万種を超える種類が存在すると言われています。

イタリアにおけるパスタの起源は非常に古く、なんと紀元前4世紀のエトルリア人の遺跡からパスタ製造機が発掘されているのだとか。

しかもすごいのは、今なお毎年のように新しい種類のパスタが生まれ続けているんです。

さすがパスタ大国イタリアですね。

パスタは形状の違いでスティック状のロングパスタか、小型で一口タイプのショートパスタに大きく二分されます。ちなみに、日本では、ショートパスタの総称をマカロニと呼んでいますが、アメリカだとパスタの総称をマカロニと呼んだり、また本場イタリアでは穴の空いたパスタを折って茹でるマッケローニというパスタがあったり、「マカロニ」にもさまざま。

また、変わり種としては、板状のパスタや丸まった団子状のパスタもあります。

イタリア料理では、まず前菜(antipasto)から始まり、第一の皿(primo piatto)、主菜と言われる第二の皿(secondo piatto)、デザートと続くのが正式なフルコース。

パスタは、通常、第一の皿で出てきます。しかし、イタリア料理のフルコースは量が多すぎるため、本場のイタリア人でも第二の皿とパンで食事をすませる人やパスタだけを注文する人もいます。なので、お腹の空き具合によって、パスタだけ頼んでもOKですよ。

食事のマナーとしては、パスタを日本の蕎麦やうどんのように音を立てて吸わない、皿を持ち上げない、などは押さえておきたいところですね。

さまざまなパスタの種類を知っておこう♪

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/パスタ#/media/File:Pastasorten2.JPG

それでは実際にどんなパスタがあるのか、種類を見ていきましょう。
パスタの種類によって、似合うソースがあるのもさすが本場ならではのこだわりですね。

スパゲッティ(Spaghetti)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/スパゲッティ#/media/File:Flickr_-_cyclonebill_-_Bacon_og_spaghetti.jpg

日本で一番有名なパスタといえばスパゲッティ。直径2mmくらいの「ひも」という意味の棒状のロングパスタで、どんなソースにも合うオールマイティーな万能選手。

変わったところだと、イカスミや唐辛子、ほうれん草などを練りこんだスパゲッティもあり、彩りも華やかになります。

リングイネ(Linguine)

断面が楕円状のロングパスタで、コシの強さが特徴的。
魚介系のソースと相性バッチリ。

フェデリーニ(Fedelini)

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Fedelini.jpg

スパゲッティよりも細めの1.4mm程度の棒状パスタ。細くてするっとした喉越しのパスタなので、オイルやトマト系の軽いソースにぴったり。

ブカティーニ(Bucatini)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ブカティーニ#/media/File:Bucatini_amatriciana.JPG

中央に穴が空いた、筒状のパスタ。スパゲッティよりも太麺で食べ応えあり。
アマトリチャーナのパスタとしてローマで大人気。

フィットチーネ(Fettuccine)

きしめんのような、薄く平たいパスタ。牛肉のラグーソースや鶏肉のラグーソースで食べるほか、チーズ入りの濃厚なクリームソースを絡めて。

カッペリーニ(Capellini)

太さ1mm前後の極細のパスタ。
「髪の毛」という意味を持つ名のカッペリーニは、するりとした食感から、スープ系や冷製パスタに大人気。

コンキリエ(Conchiglie)

「貝殻」という意味の名前で、形が超個性的な貝殻のよう。
ぽってりとした形はミートソースによく合います。

ペンネ(Penne)

ご存知、ショートパスタの代表選手ですね。
ペンネはその名の通り「ペンの先」という意味で、ペン先のようなとんがりが特徴。トマトやチーズ系のソースと相性がよいですね。

オレッキエッテ(Orecchiette)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/オレッキエッテ#/media/File:Orecchiette_carbonara.jpg

耳の形に似ていることから耳という名前を持つパスタ。
オレッキエッテのくぼみに柔らかくペースト状にしたブロッコリーをつめる料理が一般的です。
南イタリアのプーリア州が名産。

ファルファッレ(Farfalle)

ひらひらとしたリボン状の形で「蝶」という意味のパスタ。
サーモンクリーム系にぴったり。
写真のようなカラフルなファルファッラは、さすがイタリアの食材!という感じがしますね。

フジッリ(Fusilli)

らせん状のぐるぐるネジのような形が特徴的。
日本でもおしゃれなグロサリーで売っていますよね。
トマトソースとの相性はバッチリ。

ニョッキ(Gnocchi)

普通のパスタは小麦粉が主な原料ですが、ニョッキはじゃがいもと小麦粉からできた、お団子のようなパスタ。もっちりとした質感は、くせになりそう。濃厚なチーズ系のソースや、トマトソースがよく合います。

ラビオリ(Ravioli)

薄く伸ばしたパスタ生地に、肉や野菜、チーズなどの具を挟んで小さくカットした、パスタの個性派。餃子のイタリア版といったところでしょうか。
ソースに絡めたり、スープやグラタンとの相性も◎。

おわりに

いかがでしたか。

現地のスーパーでは、様々な種類のパスタ(乾麺)が売られているので、お土産に買っていっても喜ばれそうですね。

また、イタリアでは乾麺の他に、生パスタ(pasta fresca)もよく食べられています。せっかくの本場ならではの手打ちパスタのモチモチっとした食感をぜひ現地で味わってくださいね。

———————————————–

Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner