ロンドンでプレミアリーグを楽しもう♪

サッカーはイギリスで生まれたスポーツで、イギリスの植民地時代に各地に広まり今や世界中で親しまれているメジャーなスポーツの一つです。

ところで、「サッカーの母国」といえば、イギリスのイングランド、と言われていますよね。イングランドチームは4年に一度のサッカーの世界的な祭典、ワールドカップの常連チームでもあります。

ワールドカップの中継でも、イングランド戦では「これぞサッカーの母国イングランド!」というアナウンスがやたら流れますよね。(ちなみに「サッカーの王国」と言われるのはブラジルです)

でも、サッカーにあまり詳しくない人だと、アレ?なぜイングランド?イギリス代表じゃないの?と不思議に思うことでしょう。

通常、各国のサッカー協会は1カ国に1つですが、サッカーの発祥の地、イギリスだけはサッカーの発祥の地ということで特別扱いなんです。イギリスに限っては、イギリス国としてではなく、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4地方にそれぞれの協会が存在し、各々が国内リーグと代表チームを持っているので、逆にイギリス代表ではないんですね。いかにサッカーがイギリスで熱狂的かつ優位的に扱われているか、推して知るべし。

イングランド中が行方を見守るFAカップ

そんな「サッカーの母国」イングランドのサッカーリーグは4部制に分かれていて、そのトップに君臨するのがご存知プレミア・リーグと呼ばれる世界屈指のリーグです。

イングランド内には42,000クラブチームが存在しますが、プレミア・リーグはその頂点、上位20チームで構成され毎年8月〜5月にかけての土曜日に激しい戦いを繰り広げています。

プレミア・リーグは地元(ホーム)戦と敵地(アウェイ)戦で1試合ずつ総当たりで戦うゲーム。

また、リーグ戦と並行して開催されるトーナメント方式のカップ戦(FAカップ)も見逃せません。これはアマチュアチームも参加しての国を挙げての総トーナメント戦。ちなみに日本の天皇杯はイギリスのFAカップをモデルに始まったとされています。

世界最高峰のプレイヤー達が率いるプロチームに、一介のアマチュアチームが波乱を巻き起こすなんていう大番狂わせも巻き起こる、文字通りシナリオのないドラマが繰り広げられることから、FAカップは毎年注目を集めているんです。

2019年のFAカップの決勝は5月18日。サッカーの聖地ウェンブリー・スタジアムで、勝ち上がってきたワトフォードとマンチェスターシティが激突します。うっひゃー、今から楽しみですね!

イングランドのプレミア・リーグを観に、ロンドンに行こう♪

また、ピッチで繰り広げられる世界一流の名プレイヤー達のスーパープレイもさることながら、観客の熱狂たるや、Jリーグの比ではありません。スタジアムの内外で繰り広げられる壮絶な盛り上がり、歓声、ブーイング。

かつては試合のたびに暴徒化し、事件を起こしたフーリガンについては日本でもニュースになりましたが、対策が進み、今ではプレミア・リーグは、もっとも安全で快適なリーグと言われるようになりました。名実ともに世界トップクラスのサッカーが楽しめること請け合いです。

イギリスおよびイングランドの首都でもあるロンドンには、複数のプレミアリーグのチームスタジアムがあります。自分のお気に入りのチームの観戦に行くのもよし、スタジアム巡りをするのもよし!各クラブチームには、スタジアムを見学できるツアーもあります。それでは早速のぞいてみましょう☆

アーセナルFC (Arsenal Football Club)

出典:http://jpstore.arsenal.com/stores/products/category.aspx?catid=4358

プレミアリーグの中でもメジャーチームの一つ。FAカップでは歴代最多優勝回数を誇る強豪です。近年はタイトルから遠ざかっていましたが、現在プレミア・リーグ4位を走っています。ユニフォームは赤地に白い袖の鮮やかなウェア。

ワールドカップで活躍したスーパープレイヤー達が多いのがプレミア・リーグの特徴ですが、アーセナルもスーパースターの宝庫。名前をあげたらきりがないのですが、その名誉あるチームに日本の「ジャガー」浅野拓磨選手も近年在籍していたことでも有名です。

現在のホームスタジアムは、北ロンドンにあるエミレーツスタジアム。同じく北ロンドンに本拠地を構えるトッテナム・ホットスパーとは激しいライバル関係で、対戦時は「ノース・ロンドン・ダービー」と呼ばれます。

チェルシーFC (Chelsea Football Club)

出典:https://www.chelseafc.com/ja/news/2019/04/19/giving-no-quarter

ロンドンの西、チェルシー地区をホームグラウンドとする青のクラブカラーのビッグチーム。

W杯でも活躍したアルゼンチン代表のイグアインやベルギー代表のアザールといったエースストライカー達が在籍し、プレミアリーグ屈指の人気と知名度を誇ります。

同じくビッグクラブであるアーセナルとの対戦は「ビッグロンドン・ダービー」と呼ばれ、現時点ではプレミアリーグ5位であることからアーセナルとの関係はバッチバチです。

ちなみに、チェルシーは2019年7月に日本でプレシーズンマッチを行う予定です♪

トッテナム・ホットスパーFC (Tottenham Hotspur Football Club)

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Tottenham_Hotspur_Stadium#/media/File:Tottenham_Hotspur_Stadium_March_2019_-_view_from_east.jpg

アーセナル&チェルシーの上をゆく、現在、プレミアリーグ3位といえば、トッテナム・ホットスパー。ユニフォームは白と濃紺のウェアです。

アーセナルと同じく、ロンドン北部に本拠地を構えるチームで、世界各地にトッテナムのサポーターズクラブが存在することでも有名です。ちなみにアーセナルのサポーターとトッテナムのサポーターはホームが近いゆえに仲が非常に悪く、いざこざが絶えないことでも有名。

フルハムFC (Fulham Football Club)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/フラムFC#/media/File:Craven_Cottage.JPG

ロンドンの西、チェルシーのホームグラウンドの数キロ先に本拠地を構えるフルハム。フラムとも呼ばれます。テムズ川のほとりの住宅街に立つクレイヴン・コテージと言われるローカル色の強いスタジアムを持つアットホームなチーム。ホームウェアは白と黒です。

ロンドンに数あるプロフットボールチームはあれど、現存する中で最も長い歴史を持つチームといえばフルハム。2017-18年シーズンで久しぶりにプレミアリーグ復帰を果たし、徐々に力をつけていきたいところ。フルハムファンは上記のファンほど暴れたり乱れたりすることもないので、安心して観戦できるのもポイントが高いです♪

ウェストハム・ユナイテッドFC (West Ham United Football Club)

出典:https://www.whufc.com/news/articles/2019/april/21-april/obiang-its-frustrating-because-we-were-so-close-win

現在プレミアリーグ11位のウェストハム・ユナイテッド。ロンドン東部の下町エリアをホームタウンとし、サポーターはロンドンの下町っ子が多数。スタジアムはロンドンオリンピック・パラリンピックで使用されたロンドン・スタジアムです。クラブカラーはワインレッド&水色。

ビッグクラブに比べるとこじんまりしたチームながら、下部組織やユース組織が充実しており、ジョー・コールやフランク・ランパードなど才能のある若い選手を発掘、育成してビッグクラブに放出する「売り手チーム」としても有名です。

おもしろいのは、クラブソングが試合開始前後に大量のシャボン玉とともに流され、サポーターがサビの部分をアカペラで大合唱するという、なんともアットホームなチーム。

クリスタル・パレスFC (Crystal Palace Football Club)

出典:https://www.cpfc.co.uk/news/2019/april/last-time-out-report-eagles-hold-gunners-to-well-earned-draw/

現在、プレミアリーグ14位のクリスタル・パレス。ロンドンの南をホームタウンとするクラブです。

中華系スポンサーのロゴ「万博」と書いてある独特なクラブユニフォームは、赤と青のコンビネーションがホームカラーです。最大のライバルは、現在プレミアリーグ17位のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(ブライトン)。南ロンドンのクリスタル・パレスと郊外にあるブライトンを結ぶ道路にちなみ「M23ダービー」とか「A23ダービー」と言われる対決マッチが盛り上がります。

おわりに

いかがでしたか。

プレミアリーグ以外のリーグを含めると、まだまだロンドンにはたくさんのクラブチームがあります。「サッカーの母国」イングランドでは、ただいまFAカップやリーグ戦もクライマックス。熱い声援を送りに行きましょう!

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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner