オードリー・ヘップバーンが王女役で出演したハリウッドの名作映画といえば、「ローマの休日」。
キュートでかわいらしいオードリーが、お城を抜け出してローマの街を自由に満喫するロマンティックコメディをみて、いいなぁローマ行ってみたいな〜なんて思ったことはありませんか?
ローマは古代から続く文明の都。ストーリーに出てきた場所はローマのほんの一部ですが、ローマに行ったら一度は行ってみてみたいですよね!
今日は「ローマの休日」に出てきたロケ地をめぐりたいと思います。
まずは「ローマの休日」ストーリーをざっとおさらい!
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ローマの休日#/media/File:Audrey_Hepburn_and_Gregory_Peck_on_Vespa_in_Roman_Holiday_trailer.jpg
ずいぶん前に映画を見たんで、内容忘れちゃったなぁ〜というあなたのために、ここでストーリーをざっとおさらいしておきましょ。
“イタリアの首都ローマを表敬訪問した某国の王女アン王女が、窮屈な公務にストレスを感じて、ある晩こっそりと滞在先の大使館から脱走。
脱走前に医者に処方された鎮静剤が徐々に効いてきて朦朧となってベンチに横たわっているところに出くわしたアメリカ人新聞記者ジョーは、成り行き上仕方なく彼女を自分の安アパートに泊めるが、翌朝、ベッドに寝ている若い女性が、自分が取材に行く予定だったアン王女にそっくりなことに気づいて仰天する。
目覚めたアン王女は自分の素性を隠すためにアーニャと名乗り、ジョーにお礼を言って王宮に帰ろうとするが、帰る前に市場を散策したり、街の美容院で髪を切ったり、スペイン広場でジェラートを食べたりとローマでの自由な時間を満喫する。
ジョーはジョーで、王女のプライベートな取材ができたら一大スクープだとカメラマンのアーヴィングを呼びよせ、新聞記者の素性を隠して追いかける。
アーニャに怪しまれぬまま、アーヴィングとジョーは彼女の自由な1日に付き合うことに。
王女の身分を忘れて「普通の人」として無邪気にふるまうアーニャと、一大スクープをもくろむジョーは、次第に惹かれてあっていくが・・・”
という、ローマでの1日を舞台にしたファンタスティックなラブストーリーなんです。
この素敵なラブストーリーにかかせないのがローマの街並み。
さすが、永遠の都といわれるだけあって、時代を超えた建造物の数々は物語に華を添えているんですね。
アン王女(アーニャ)と新聞記者のジョーが出会った「フォロ・ロマーノ」(Foro Romano)
可愛らしいアン王女が脱走に成功した後、鎮静剤が効いてきて眠りこけているのが、フォロ・ロマーノという古代遺跡。
崩れかけた巨大な凱旋門やコロッセオ、石柱が残ったこの地は、古代ローマ時代には公共広場で、市民の集会や裁判、競技場、商業活動といった市民生活の中心地でした。
可愛らしい王女がこんなところに正体なく寝転がっていて、ジョーのような善人のイケメンに出会えるなんて、本当にラッキーですね。映画ってすばらしいぃ〜!
「ローマの休日」といったらココ!「スペイン広場」(Piazza di Spagna)
Piazza di Spagna 00187 Roma
「ローマの休日」を観たことがない人でも、オードリー・ヘップバーンがジェラートを階段のところで美味しそうにほおばっているシーンは、見覚えがあるのではないでしょうか。そうです、あそこがスペイン広場!
あの長い階段はスペイン階段といってローマの定番の観光地。周辺は高級店の集まるショッピングエリアです。階段を上りきると、トリニタ・ディ・モンティ広場と教会が待っています。
素のリアクションを見せたオードリーが可愛すぎる「真実の口」(Bocca della Verità)
Piazza della Bocca della Verità, 18, 00186 Roma
物語の中盤に出てくるこの「真実の口」も超有名シーン。サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の入り口の柱にある、伝説のマンホールの彫刻です。
フォロ・ロマーノからも近いので、セットで行くのがオススメです!
“嘘を言ったものがこの口に手を入れると手を食べられてしまう”という言い伝えに、おそるおそる手をいれるアン王女。
次はあなたの番よ、と、ジョーに言ったところ・・。
実はこのシーン、当時新人だったオードリー・ヘプバーンのキュートな魅力を引き出そうと、ジョー役のグレゴリー・ペックがアドリブを仕掛けたんだそうです。かわいすぎて何度見てもキュンキュンします。
私の個人的なお気に入りは、最後、三人が去った後、取り残された「真実の口」の表情。あのたたずまいったら・・!「真実の口」は、一体どう思ったんでしょうかね。
追っ手のシークレットサービスに王女がつかまる?!スクープ写真の現場「サンタンジェロ城」(Castel Sant’Angelo)
Lungotevere Castello, 50, 00193 Roma RM
サンタンジェロ城は、ローマの聖域ともいうべきバチカン市国のすぐ手前にある、ローマ屈指の観光スポットのひとつ。ローマ市内を流れるテヴェレ川沿いに位置するお城で、バチカンの軍事的な要塞であり、歴代のローマ法皇の避難場所として活躍していきました。
映画では、アーニャの髪を切った美容師が「このサンタンジェロ城の川べりでダンスパーティーがあるからおいで」と誘い、物語の後半でアーニャはサンタンジェロ城に向かい、ジョーや美容師たちとダンスを楽しみます。
突如、そこに現れた追っ手のシークレットサービスたち。あわや捕まる・・!と思ったところで、王女がとった意外な行動。笑いました。しかも、その瞬間を激写した写真が、最後の最後で・・ねぇ(というのは、映画を見てのお楽しみ!)。
おわりに
いかがでしたか。
今回ご紹介したのは、「ローマの休日」の映画に出てきたほんの一部のロケ地。他にも、ジョーのアパート「マルグッタ街51番地」もスペイン広場から近いですし、アン王女がトラックから飛び降りた場所は「共和国広場」といって、テルミニ駅からもすぐの場所だったりします。実際に映画でみたあのシーンのあのロケ地を観に行けるのって感動ですよね。
ただロケ地自体は結構離れているので、ストーリー順ではなく近いところをまとめて観に行くと効率よく「ローマの休日」が堪能できますよ♪
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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner