これってどこ!?パリのアドレスを攻略するコツ☆

はじめてのパリ旅行。パリといえば何を想像しますか?
シャンゼリゼ?セーヌ川?凱旋門?ルーブル美術館?エッフェル塔?オペラ座?それとも美味しいレストラン?屋台で焼いているクレープ?誰もが知っているブランドやブティック?颯爽と街を歩いている美人パリジェンヌ?

パリは街自体が大きな観光スポットなので、見所はたくさん、行くべきアドレスもたくさん。旅行中どこに行こうかな、何を食べようかな、なんて興味のあるものや食べ物がたくさんあって絞りきれないのがパリ旅行の特徴ですよね。
でも、カタログやガイドブックをにらめっこして、いざ、ここに行こう!と思っても、その場所がパリのどのへんなのか、ホテルから近いのか遠いのかよくわからないことも。位置関係がわかっていないと、行きたい場所から次の観光場所へのアクセス方法など、いまいちわかりづらいですよね。

というわけで、これからパリに行こうやないかい!というあなたに、パリのアドレスを攻略するコツをお伝えしたいと思います。

 

パリはカタツムリ状にならぶ20区でできている!

まず最初に、パリ市ってどのくらいの大きさなんでしょう?
パリ市の大きさとよく比較されるのが東京の山手線。サイズ的に、パリ市って東京の山手線エリアより少し小さいくらいの大きさなんですって。へぇ〜、もっと大きいかと思ってたのに意外とコンパクトなサイズだと思いません?

パリ市は、セーヌ川のある中心エリアが低くて、パリ市の円のはじっこに向かっていくにつれ高台にあがっていく盆地のような地形。だから、パリ市の中心地から外側エリアに行くに連れて坂道やら階段が増えていきます。
また、街の1ブロックが日本のブロックよりも大きく、建物自体も大きいので、歩くと思った以上に距離を感じます。体力自慢さんは歩いても楽しいですが、体力に自信のない人や買い物三昧の予定の人は、地下鉄(メトロ)やバス、タクシーを使うべし。

パリの地図をみてると、18eとか1erといった謎の記号が出てきます。これは、パリの区を表しています。東京は都心部に23区ありますが、パリ市も20区にわかれています。パリのど真ん中からカタツムリのようにらせん状に区分けされていて、セーヌ川のリバーサイドエリアを1区とし、そこから時計回りに隣が2区、3区、・・と続き、ぐるぐる外側に向かって回って20区まであります。

行きたい場所がパリのどの辺かを一発でみわけるコツ☆

パリ市が20区まであるのはわかったけど、自分が行きたい場所ってパリのどのへんなの?
答えはパリの住所に隠されています。お店でも美術館でも、行きたい場所の住所の一番後ろをみてください。住所の最後に75001というように、7からはじまる謎の5ケタの数字が書いてあるはず。じつは、この下2ケタが何区という表示なんです。たとえば75001だったら1区、75013だったら13区です。
だから、カタツムリ状のパリ市の区の位置関係さえわかっていれば、一見離れたエリアのように見える1区のルーブル美術館と7区のオルセー美術館も、セーヌ川の両岸にあるので、ロワイヤル橋を渡れば結構近いな。というようにざっくりと位置関係がわかるようになります。

 

右岸と左岸ってどうみわけるの?

右岸(うがん)か、左岸(さがん)か。パリのことを調べていると一度は必ずぶちあたるこの言葉。そもそも右とか左ってなによ?どっちがどっち?というあなた。
これは、セーヌ川に対して右左どっちのエリアということなんです。

そこで、はい、セーヌ川の流れをみてください!


え、ちょっとまって。セーヌ川ってめっちゃ蛇行してるんですけど・・これの右左ってワケわからなくないですか?

パリ市内の地図をみるとセーヌ川ってどっちの方角に流れて行っているのかよくわかりにくいのですが、セーヌ川は激しく蛇行しながらパリを東から西へとつっきり、最終的に大西洋に注がれて行きます。
そこで、パリのセーヌ川を流れる川の水になったつもりで、大西洋に向かって川を東から西にすすんでみてください。

はい、そうすると、ルーブル美術館は川の右側、エッフェル塔は川の左側にありますね!
つまり、太平洋に向かう川の流れに沿って左右のリバーサイドを左岸、右岸と名付けているのです!!

そうはいっても、行きたいと思っている場所が右岸エリアなのか左岸エリアなのか迷ってしまったらこちらをチェック!


【セーヌ川の右岸エリアにある区】

1区 
セーヌ川沿いにルーブル美術館、オランジェリー美術館、コンシェルジェリー、チュイルリー庭園、といったパリ観光のメッカが集う。

2区 
エティエンヌ=マルセル通りには、超高級ブティックのアドレスが多い。

3区 
パリのエッジのきいたファッションやインテリアやアートを堪能したいなら何かと話題のマレ地区の3区へ。

4区
ノートルダム大聖堂やポンピドゥセンター、日本でも人気のマリアージュフレールの本店が有名。

8区
シャンゼリゼ の散策も王道だけど、ラデュレ本店やピエール・エルメ本店、ラ・メゾン・デュ・ショコラ本店など、甘いもの好きにはたまらないパリのスイーツの宝庫エリア。

9区
パリショッピングの殿堂ギャラリー・ラファイエット本店のほか、オペラ座、テアトル・ド・パリ、サン・ジョルジュ劇場などの観劇エリア。

10区
シャルル・ド・ゴール空港から電車でパリ市に入る際、必ず通過する巨大ターミナルの北駅、東駅がある。

11区
マレ地区の北にある、庶民的な歓楽街のあるエリア。ベルばらファンにはたまらないバスティーユ広場やナイトライフが楽しめるオベルカンフが有名。

12区
パリの南東エリア。リヨン駅やオペラ・バスティーユのほか、ヴァンセンヌの森があり、この辺から中心地に比べるとやや郊外感を感じるエリア。

16区
パリの人が週末ピクニックに訪れるブローニュの森がある。静かで落ち着いた街並み。各国の大使館が多く、著名人も多く住むハイソな高級住宅街エリア。ワイン博物館やバカラ美術館、ルイ・ヴィトン美術館などもある。

17区
17区で有名な観光スポットといえばエトワール凱旋門。国際会議場や高層ホテル、映画館やショッピングセンターが併設されたパレ・デ・コングレ・ド・パリがある。

18区
パリを一望できる高台のサクレ・クール寺院やアーティストが集うモンマルトルが有名。高台の下にはムーランルージュやセクシーショップといったお色気ナイトライフが充実している歓楽街がある。

19区
パリ最大の公園ラ・ヴィレット公園は、観光地というよりもパリ市民の憩いの場。

20区
エディット・ピアフが生まれたパリの庶民エリア地区。フランスや欧米の有名人の墓が多いペール・ラシェーズ墓地も、有名人のお墓巡りで意外と人気。

【セーヌ川の左岸エリアにある区】

5区
セーヌ川を渡った左岸エリアの、カルチェ・ラタンと呼ばれる学生街。名門ソルボンヌ大学やグランゼコールと言われるフランスの一流教育機関が集う。

6区
5区と並ぶカルチェ・ラタンエリア。サン=ジェルマン=デプレ教会や映画ダビンチコードでも出てきたサン=シュルピス教会のほか、ポニーに触れ合えるリュクサンブール公園もある。

7区
エッフェル塔、オルセー美術館、アンヴァリッド、ボン・マルシェ、といったパリ左岸屈指の見所エリア。パリのガチなパワースポットとしても名高い奇跡のメダル教会も。

13区
パリの街並みに突如出現する、中国語の看板の洪水。13区はヨーロッパ最大のチャイナタウンが広がっている。

14区
ヴァンヴの蚤の市、そしてホラー好きにはたまらないカタコンブ・ド・パリ(地下の納骨堂)。 ちなみに美味しいクレープ屋さんが乱立するクレープ激戦地。

15区
モンパルナスタワーや見本市や展示会が開催されるパーク・デ・エクスプロージョンがあり、シャルル・ド・ゴール空港からもアクセスしやすいパリの南エリアだが、中心地の観光エリアよりはパリ市民の普通の生活も感じられるエリア。

 

おわりに

いかがでしたか。
パリは、アドレスの見方を知っておけば、観光はさらに楽しく移動しやすくなるはず!
旅の計画を立てるときにぜひ役立ててみてくださいね!

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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner