Photo by Nobuyo Kobayashi
パリといえば、街のまんなかをセーヌ川が蛇行しているリバーサイドの街。
お買い物や観光も楽しいけれど、実はパリは川さんぽも楽しいんです。
今日はのんび〜りパリの街を楽しめる、川さんぽをご紹介します。
フランスは川の国?!
実はフランスは古くから交通や物流を河川を使って発達させてきた川の国。その距離、なんと約9,000km!都市と都市は川や運河で結ばれています。国土の北側が大西洋、南は地中海と、南北が海に面しているので、古くから海から海へと物資を輸送したり、人が往来する手段だったんですね。
今も運河から運河へとのんびりと船旅を楽しむツアーもあるんですって。
船旅だなんて、優雅ですてきなバカンスって感じで、とっても楽しそう☆
パリも有名なセーヌ川やサンマルタン運河が走る、リバーサイドシティ。
一番最初にパリという街ができたのは、セーヌ川の中州(シテ島)だったと言われています。
パリ市の紋章にも「たゆたえども沈まず」という標語とともに、風をはらんだ帆船が描かれているのは、川を中心に街が発展してきたからなんですね。
出典:wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/パリ#/media/File:Grandes_Armes_de_Paris.svg
パリのおすすめ☆川さんぽツアー
というわけで、パリに着いたら、川さんぽに出かけましょう。
それでは、おすすめ川さんぽツアーをご紹介しますね。
ツアー1 セーヌ川沿いをウォーキングさんぽ
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1430277
なんといっても、パリのセーヌ川は、両岸に世界遺産が並ぶ絶景エリア。
セーヌ川のほとりを歩いているだけでも楽しめちゃいます。
川の河岸は歩きやすく舗装されており、ところどころにカフェもあるので、ぜいたくなおさんぽコースですね。気が向いたら、橋を渡って右岸から左岸へ、左岸から右岸へとぶらぶらと歩けるのも魅力。
セーヌ川にはいくつか大きな橋がかかっているので、歩いて橋桁の下を通るのもまた楽しいですよ☆
7月〜8月であれば、川岸に人工ビーチが作られて、パリジャンやパリジェンヌたちが水着で日光浴をしている姿も見られます。
ツアー2 セーヌ川クルーズで遊覧ツアー
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/481868
エッフェル塔、ルーブル美術館、オルセー美術館、ノートルダム寺院・・といった美しすぎるパリの観光名所をクルーズ船で眺めるツアー。観光名所はどこも大人気なので、観光シーズンに行くと長蛇の列で時間がかかりますが、クルーズ船ならばすてきな景色を効率よく堪能できちゃいます♪
遊覧ツアーは、セーヌ川岸にいくつかあるリバーステーション(乗船口)でチケットを買ってクルーズ船を待てば、好きなリバーステーションで降りることも可能なので、気ままにぶらりと乗って自由に降りるというのもおすすめ。
また、荘厳な景色を眺めながらお食事も楽しめちゃうのがパリのいいところ。
ランチクルーズや、ディナークルーズを選択すれば、決められた時間に乗船場に向かうだけで、景色とすばらしいフランス料理が待っています。
食事付きだと乗船時間も数時間かかるため、事前予約で予定の中にあらかじめ組み込んでおきましょう♪
ツアー3 サンマルタン運河クルーズでパリの水路探検
出典:wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/サン・マルタン運河
ルーブル美術館やシャンゼリゼ、凱旋門といったパリの目ぬき通りの地下を走るメトロ1号線のバスティーユ駅。駅の真上のバスティーユ広場の南側に運河が見えることはお気づきでしょうか?
Photo by Nobuyo Kobayashi
この運河は南に下るとセーヌ川に注ぎ込んでいるのですが、北側は・・アララ?地上からは水路が見当たりません。それもそのはず、運河の北側は、実は道路の地下に川がもぐった暗渠(あんきょ)。川がなくなったのではなく、地下に川が流れているのです。
ここから1.5kmほどぐぐっと通りが蛇行してマレの北にあるMOMA地区の拠点レピュブリック駅(Republique)に到達すると、駅の北側からにょきっと川がコンニチワしているのが見えるかと思います!
このサンマルタン運河は、閘門(こうもん)といって船の運航にあわせて水位を上げ下げするようにできており、川の水位を上下させて船を通らせている場面によく出くわします。秘密基地への入り口のようでワクワクすること請け合い☆閘門による運河クルーズなんて滅多にできない体験だし、おもしろそうですよね!
そんな探検したい人向けに、サンマルタン運河にも、もちろん遊覧クルーズがあります!
遊覧クルーズはセーヌ川とサンマルタン運河をめぐる数時間のセットツアーの他、食事付きのプランもあります。パリの下町でもあるMOMA地区を通るので、セーヌ川岸からは見られない、パリの人々の暮らしや何気ない日常シーンも船上から見ることができますよ。
セーヌ川の川さんぽだけじゃものたりなくなったあなたは、サンマルタン運河の遊覧クルーズに行ってみましょう。きっと秘密の水路探検にハマるはずです。
おわりに
Photo by Nobuyo Kobayashi
いかがでしたか。
パリの川を見ていると、日本の川のように土手がなく、むしろプールや貯水池のような印象がありますよね。土手がない分、水位をコントロールさせることで都市機能を保っているパリの河川たち。
日本とは違う川の景色を楽しみながら川さんぽをしてみてくださいね。
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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner