ローマの表玄関*テルミニ駅を探検しよう

飛行機で、鉄道で、イタリアの首都ローマ市内を訪れる旅人たちを最初に歓迎してくれるのはローマ中央駅であるテルミニ駅(Stazione di Roma Termini)。テルミニ駅URL:https://www.romatermini.com/en/(英語)

テルミニ駅は、ヨーロッパでも最大の駅の一つで、パリ、ミュンヘン、ジュネーブ、バーゼル、ウィーンなどヨーロッパの各都市から国際列車が毎日到着するほか、イタリア全土の主要都市に向けて列車が運行され、そのプラットホームの数はなんと29!そのほかに市内を走る地下鉄の駅やトラム駅、そしてバスターミナルもテルミニ駅に隣接しており、朝から晩まで乗降客でごった返しています。

イタリアの表玄関というべきテルミニ駅は、駅構内のほかにレストランやバー、フードコート、アパレルショップ、土産物屋、銀行、郵便局、ツーリストインフォメーションが入る一大複合施設を形成しており、ただ移動でテルミニ駅を通過するだけではもったいない!

ここもまた一つの観光スポットとして楽しめてしまうので、今日はテルミニ駅をじっくり探検してみましょう。

駅名の由来はお風呂から?!


出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ディオクレティアヌス浴場#/media/File:Roma_Plan.jpg

テルメニ駅という名前はなんと、古代ローマの「公衆浴場」というテルメ(Terme)から来ているそうです。(日本でも「テルメ」という名前のお風呂施設がありますよね。)テルミニ駅の近くに古代ローマ帝国のディオクレティアヌス浴場の遺跡があることから駅にお風呂を意味する名前が付けられたと言いますが、さすがローマ。歴史の街ですね。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ローマ・テルミニ駅#/media/File:Roma_termini_02.jpg

また、大きな建造物が好きなローマらしく、テルミニ駅も相当巨大です。
ヨーロッパの駅の特徴でもありますが、駅の構造は頭端式(とうたんしき)ホームで、上からみるとカタカナの「ヨ」の字状に複数のプラットホームと正面玄関が連なっているスタイルを採用しています。

プラットホームの片方の端は正面玄関側と隣接し行き止まりとなるため、ホームへの出入線は一方の端から行われます。
テルミニ駅をくまなく歩くとかなりの移動距離になりますので、くれぐれも歩きやすい靴や服装で出かけてみてくださいね。

巨大な地下はショッピング街!メトロへのアクセスも良好☆

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/テルミニ駅_(ローマ地下鉄)#/media/File:Rome_metro_02.jpg

本屋や眼鏡屋、アパレルショップがひしめく地下エリアです。コスメで有名なセフォラや北欧雑貨のフライングタイガーコペンハーゲンといった、女子にはたまらないラインナップも見逃せません。

また、テルミニ駅からバチカン市国やスペイン広場へ向かうメトロA線や、コロッセオに向かうメトロB線の入り口も地下フロアにあります。ローマ市内の観光の拠点ともいえますね。

優雅に旅情を味わうなら1階のフードテラスへ


Photo by Nobuyo Kobayashi

出発までのひとときを優雅に味わいたいのであれば、エスカレーターで1階(日本でいう2階)にあがったところにあるフードテラスに行ってみましょう。

鉄道会社のラウンジエリアや上質で気の利いたカフェバーが並んでいます。

仕事をしながら列車の到着を待っているビジネスマンや、家族や友人と過ごしている人も多く、優雅にのんびりとした時間が過ごせます。

実は穴場。庶民派ローマ料理を味わうなら、プラットホーム脇のメルカートへ!

Photo by Nobuyo Kobayashi

プラットホーム階は、プラットホーム&列車の券売機のほか、イタリアで有名なカフェテリアレストランチェーン店や文具や雑貨店、郵便局や本屋など、出発前にちょっとしたショッピングを楽しむことができます。ひっきりなしに到着する列車から波のように人が押し寄せ、ごった返しています。スリに注意してくださいね。

活気のある、飾らない庶民派の日常を楽しみたいのであれば、空港へ向かう24番線のプラットホーム脇のショッピングセンターをずんずん奥に進んでみましょう。

荷物預かり所を通り過ごしていくと、向こうからジェラートを片手に食べながらやってくるイタリア人サラリーマンたちが出没しますが、不思議に思うなかれ。ジェラートは老若男女に人気のイタリアの国民食。スーツをきた立派な身なりのおじさまたちがジェラートを片手にをぺろぺろと食べ歩く光景を目にします。

荷物預かり所の先にはメルカート(イタリア語で市場という意味)という名のフードコートがあり、中にはジェラート屋をはじめ、ビールスタンドや注文を受けてからピザ釜で焼き上げるピザ屋など、ローマっ子たちが普段着で通うメニューが揃い、駅周辺で働く人たちや地元の人で賑わっています。

フードコートには日本人の経営するラーメン屋もあるので、日本食が恋しくなったら立ち寄ってみるといいかもしれません。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

テルメニ駅はかなり大きいので、見応えはあります。全てを見ようとするとかなり時間がかかりますので、あらかじめホームページなどで行きたいお店を調べておくと効率よく回れるでしょう。

また、駅に隣接しているタクシー乗り場やメトロの駅、荷物預け所は常に混雑し、長蛇の列ができていますので、スリに気をつけることと時間に余裕を持って行動することをお勧めします!

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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner

ロンドンでプレミアリーグを楽しもう♪

サッカーはイギリスで生まれたスポーツで、イギリスの植民地時代に各地に広まり今や世界中で親しまれているメジャーなスポーツの一つです。

ところで、「サッカーの母国」といえば、イギリスのイングランド、と言われていますよね。イングランドチームは4年に一度のサッカーの世界的な祭典、ワールドカップの常連チームでもあります。

ワールドカップの中継でも、イングランド戦では「これぞサッカーの母国イングランド!」というアナウンスがやたら流れますよね。(ちなみに「サッカーの王国」と言われるのはブラジルです)

でも、サッカーにあまり詳しくない人だと、アレ?なぜイングランド?イギリス代表じゃないの?と不思議に思うことでしょう。

通常、各国のサッカー協会は1カ国に1つですが、サッカーの発祥の地、イギリスだけはサッカーの発祥の地ということで特別扱いなんです。イギリスに限っては、イギリス国としてではなく、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4地方にそれぞれの協会が存在し、各々が国内リーグと代表チームを持っているので、逆にイギリス代表ではないんですね。いかにサッカーがイギリスで熱狂的かつ優位的に扱われているか、推して知るべし。

イングランド中が行方を見守るFAカップ

そんな「サッカーの母国」イングランドのサッカーリーグは4部制に分かれていて、そのトップに君臨するのがご存知プレミア・リーグと呼ばれる世界屈指のリーグです。

イングランド内には42,000クラブチームが存在しますが、プレミア・リーグはその頂点、上位20チームで構成され毎年8月〜5月にかけての土曜日に激しい戦いを繰り広げています。

プレミア・リーグは地元(ホーム)戦と敵地(アウェイ)戦で1試合ずつ総当たりで戦うゲーム。

また、リーグ戦と並行して開催されるトーナメント方式のカップ戦(FAカップ)も見逃せません。これはアマチュアチームも参加しての国を挙げての総トーナメント戦。ちなみに日本の天皇杯はイギリスのFAカップをモデルに始まったとされています。

世界最高峰のプレイヤー達が率いるプロチームに、一介のアマチュアチームが波乱を巻き起こすなんていう大番狂わせも巻き起こる、文字通りシナリオのないドラマが繰り広げられることから、FAカップは毎年注目を集めているんです。

2019年のFAカップの決勝は5月18日。サッカーの聖地ウェンブリー・スタジアムで、勝ち上がってきたワトフォードとマンチェスターシティが激突します。うっひゃー、今から楽しみですね!

イングランドのプレミア・リーグを観に、ロンドンに行こう♪

また、ピッチで繰り広げられる世界一流の名プレイヤー達のスーパープレイもさることながら、観客の熱狂たるや、Jリーグの比ではありません。スタジアムの内外で繰り広げられる壮絶な盛り上がり、歓声、ブーイング。

かつては試合のたびに暴徒化し、事件を起こしたフーリガンについては日本でもニュースになりましたが、対策が進み、今ではプレミア・リーグは、もっとも安全で快適なリーグと言われるようになりました。名実ともに世界トップクラスのサッカーが楽しめること請け合いです。

イギリスおよびイングランドの首都でもあるロンドンには、複数のプレミアリーグのチームスタジアムがあります。自分のお気に入りのチームの観戦に行くのもよし、スタジアム巡りをするのもよし!各クラブチームには、スタジアムを見学できるツアーもあります。それでは早速のぞいてみましょう☆

アーセナルFC (Arsenal Football Club)

出典:http://jpstore.arsenal.com/stores/products/category.aspx?catid=4358

プレミアリーグの中でもメジャーチームの一つ。FAカップでは歴代最多優勝回数を誇る強豪です。近年はタイトルから遠ざかっていましたが、現在プレミア・リーグ4位を走っています。ユニフォームは赤地に白い袖の鮮やかなウェア。

ワールドカップで活躍したスーパープレイヤー達が多いのがプレミア・リーグの特徴ですが、アーセナルもスーパースターの宝庫。名前をあげたらきりがないのですが、その名誉あるチームに日本の「ジャガー」浅野拓磨選手も近年在籍していたことでも有名です。

現在のホームスタジアムは、北ロンドンにあるエミレーツスタジアム。同じく北ロンドンに本拠地を構えるトッテナム・ホットスパーとは激しいライバル関係で、対戦時は「ノース・ロンドン・ダービー」と呼ばれます。

チェルシーFC (Chelsea Football Club)

出典:https://www.chelseafc.com/ja/news/2019/04/19/giving-no-quarter

ロンドンの西、チェルシー地区をホームグラウンドとする青のクラブカラーのビッグチーム。

W杯でも活躍したアルゼンチン代表のイグアインやベルギー代表のアザールといったエースストライカー達が在籍し、プレミアリーグ屈指の人気と知名度を誇ります。

同じくビッグクラブであるアーセナルとの対戦は「ビッグロンドン・ダービー」と呼ばれ、現時点ではプレミアリーグ5位であることからアーセナルとの関係はバッチバチです。

ちなみに、チェルシーは2019年7月に日本でプレシーズンマッチを行う予定です♪

トッテナム・ホットスパーFC (Tottenham Hotspur Football Club)

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Tottenham_Hotspur_Stadium#/media/File:Tottenham_Hotspur_Stadium_March_2019_-_view_from_east.jpg

アーセナル&チェルシーの上をゆく、現在、プレミアリーグ3位といえば、トッテナム・ホットスパー。ユニフォームは白と濃紺のウェアです。

アーセナルと同じく、ロンドン北部に本拠地を構えるチームで、世界各地にトッテナムのサポーターズクラブが存在することでも有名です。ちなみにアーセナルのサポーターとトッテナムのサポーターはホームが近いゆえに仲が非常に悪く、いざこざが絶えないことでも有名。

フルハムFC (Fulham Football Club)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/フラムFC#/media/File:Craven_Cottage.JPG

ロンドンの西、チェルシーのホームグラウンドの数キロ先に本拠地を構えるフルハム。フラムとも呼ばれます。テムズ川のほとりの住宅街に立つクレイヴン・コテージと言われるローカル色の強いスタジアムを持つアットホームなチーム。ホームウェアは白と黒です。

ロンドンに数あるプロフットボールチームはあれど、現存する中で最も長い歴史を持つチームといえばフルハム。2017-18年シーズンで久しぶりにプレミアリーグ復帰を果たし、徐々に力をつけていきたいところ。フルハムファンは上記のファンほど暴れたり乱れたりすることもないので、安心して観戦できるのもポイントが高いです♪

ウェストハム・ユナイテッドFC (West Ham United Football Club)

出典:https://www.whufc.com/news/articles/2019/april/21-april/obiang-its-frustrating-because-we-were-so-close-win

現在プレミアリーグ11位のウェストハム・ユナイテッド。ロンドン東部の下町エリアをホームタウンとし、サポーターはロンドンの下町っ子が多数。スタジアムはロンドンオリンピック・パラリンピックで使用されたロンドン・スタジアムです。クラブカラーはワインレッド&水色。

ビッグクラブに比べるとこじんまりしたチームながら、下部組織やユース組織が充実しており、ジョー・コールやフランク・ランパードなど才能のある若い選手を発掘、育成してビッグクラブに放出する「売り手チーム」としても有名です。

おもしろいのは、クラブソングが試合開始前後に大量のシャボン玉とともに流され、サポーターがサビの部分をアカペラで大合唱するという、なんともアットホームなチーム。

クリスタル・パレスFC (Crystal Palace Football Club)

出典:https://www.cpfc.co.uk/news/2019/april/last-time-out-report-eagles-hold-gunners-to-well-earned-draw/

現在、プレミアリーグ14位のクリスタル・パレス。ロンドンの南をホームタウンとするクラブです。

中華系スポンサーのロゴ「万博」と書いてある独特なクラブユニフォームは、赤と青のコンビネーションがホームカラーです。最大のライバルは、現在プレミアリーグ17位のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(ブライトン)。南ロンドンのクリスタル・パレスと郊外にあるブライトンを結ぶ道路にちなみ「M23ダービー」とか「A23ダービー」と言われる対決マッチが盛り上がります。

おわりに

いかがでしたか。

プレミアリーグ以外のリーグを含めると、まだまだロンドンにはたくさんのクラブチームがあります。「サッカーの母国」イングランドでは、ただいまFAカップやリーグ戦もクライマックス。熱い声援を送りに行きましょう!

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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner

イタリアでパスタを極めよう♪

イタリアといえば、パスタ。パスタはイタリアの国民食と言われるだけあって、本場ではその種類も食べ方もびっくりするくらいバリエーションが豊かです。

パスタにかけるソースの種類も豊富ですが、なんといっても麺の種類の多さにびっくり。「えっこれもパスタなの?」というようなおもしろパスタもあって、イタリアの旅はパスタと出会う旅といっても過言ではないでしょう。

今日は、イタリアでパスタを食べる前に知っておきたい、代表的なパスタの種類についてご紹介します。

なななんと!パスタの種類は1万種以上もある

パスタは小麦粉、水、塩、卵といったシンプルな素材をベースにした麺類ですが、製法や形状の違いから、1万種を超える種類が存在すると言われています。

イタリアにおけるパスタの起源は非常に古く、なんと紀元前4世紀のエトルリア人の遺跡からパスタ製造機が発掘されているのだとか。

しかもすごいのは、今なお毎年のように新しい種類のパスタが生まれ続けているんです。

さすがパスタ大国イタリアですね。

パスタは形状の違いでスティック状のロングパスタか、小型で一口タイプのショートパスタに大きく二分されます。ちなみに、日本では、ショートパスタの総称をマカロニと呼んでいますが、アメリカだとパスタの総称をマカロニと呼んだり、また本場イタリアでは穴の空いたパスタを折って茹でるマッケローニというパスタがあったり、「マカロニ」にもさまざま。

また、変わり種としては、板状のパスタや丸まった団子状のパスタもあります。

イタリア料理では、まず前菜(antipasto)から始まり、第一の皿(primo piatto)、主菜と言われる第二の皿(secondo piatto)、デザートと続くのが正式なフルコース。

パスタは、通常、第一の皿で出てきます。しかし、イタリア料理のフルコースは量が多すぎるため、本場のイタリア人でも第二の皿とパンで食事をすませる人やパスタだけを注文する人もいます。なので、お腹の空き具合によって、パスタだけ頼んでもOKですよ。

食事のマナーとしては、パスタを日本の蕎麦やうどんのように音を立てて吸わない、皿を持ち上げない、などは押さえておきたいところですね。

さまざまなパスタの種類を知っておこう♪

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/パスタ#/media/File:Pastasorten2.JPG

それでは実際にどんなパスタがあるのか、種類を見ていきましょう。
パスタの種類によって、似合うソースがあるのもさすが本場ならではのこだわりですね。

スパゲッティ(Spaghetti)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/スパゲッティ#/media/File:Flickr_-_cyclonebill_-_Bacon_og_spaghetti.jpg

日本で一番有名なパスタといえばスパゲッティ。直径2mmくらいの「ひも」という意味の棒状のロングパスタで、どんなソースにも合うオールマイティーな万能選手。

変わったところだと、イカスミや唐辛子、ほうれん草などを練りこんだスパゲッティもあり、彩りも華やかになります。

リングイネ(Linguine)

断面が楕円状のロングパスタで、コシの強さが特徴的。
魚介系のソースと相性バッチリ。

フェデリーニ(Fedelini)

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Fedelini.jpg

スパゲッティよりも細めの1.4mm程度の棒状パスタ。細くてするっとした喉越しのパスタなので、オイルやトマト系の軽いソースにぴったり。

ブカティーニ(Bucatini)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ブカティーニ#/media/File:Bucatini_amatriciana.JPG

中央に穴が空いた、筒状のパスタ。スパゲッティよりも太麺で食べ応えあり。
アマトリチャーナのパスタとしてローマで大人気。

フィットチーネ(Fettuccine)

きしめんのような、薄く平たいパスタ。牛肉のラグーソースや鶏肉のラグーソースで食べるほか、チーズ入りの濃厚なクリームソースを絡めて。

カッペリーニ(Capellini)

太さ1mm前後の極細のパスタ。
「髪の毛」という意味を持つ名のカッペリーニは、するりとした食感から、スープ系や冷製パスタに大人気。

コンキリエ(Conchiglie)

「貝殻」という意味の名前で、形が超個性的な貝殻のよう。
ぽってりとした形はミートソースによく合います。

ペンネ(Penne)

ご存知、ショートパスタの代表選手ですね。
ペンネはその名の通り「ペンの先」という意味で、ペン先のようなとんがりが特徴。トマトやチーズ系のソースと相性がよいですね。

オレッキエッテ(Orecchiette)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/オレッキエッテ#/media/File:Orecchiette_carbonara.jpg

耳の形に似ていることから耳という名前を持つパスタ。
オレッキエッテのくぼみに柔らかくペースト状にしたブロッコリーをつめる料理が一般的です。
南イタリアのプーリア州が名産。

ファルファッレ(Farfalle)

ひらひらとしたリボン状の形で「蝶」という意味のパスタ。
サーモンクリーム系にぴったり。
写真のようなカラフルなファルファッラは、さすがイタリアの食材!という感じがしますね。

フジッリ(Fusilli)

らせん状のぐるぐるネジのような形が特徴的。
日本でもおしゃれなグロサリーで売っていますよね。
トマトソースとの相性はバッチリ。

ニョッキ(Gnocchi)

普通のパスタは小麦粉が主な原料ですが、ニョッキはじゃがいもと小麦粉からできた、お団子のようなパスタ。もっちりとした質感は、くせになりそう。濃厚なチーズ系のソースや、トマトソースがよく合います。

ラビオリ(Ravioli)

薄く伸ばしたパスタ生地に、肉や野菜、チーズなどの具を挟んで小さくカットした、パスタの個性派。餃子のイタリア版といったところでしょうか。
ソースに絡めたり、スープやグラタンとの相性も◎。

おわりに

いかがでしたか。

現地のスーパーでは、様々な種類のパスタ(乾麺)が売られているので、お土産に買っていっても喜ばれそうですね。

また、イタリアでは乾麺の他に、生パスタ(pasta fresca)もよく食べられています。せっかくの本場ならではの手打ちパスタのモチモチっとした食感をぜひ現地で味わってくださいね。

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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner

リスボンで哀愁のファドにひたる♪

ヨーロッパの西の果て、ポルトガル。

ヨーロッパの中でも太陽が最も遅く沈む国でもあり、太陽が雄大な海に沈んでいくロマンティックな黄昏を楽しめる国でもあるポルトガルには、ファドという民謡文化があります。

イタリアのカンツォーネ、フランスのシャンソン、とならび、ポルトガルのファドもポルトガルの人々の生活に欠かせない音楽。繊細で優しいポルトガルギターとクラシックギター、人の心にうったえる歌声から成るすてきな音楽が流れてくると、ポルトガルの旅も一段と楽しく印象的なものになります。

今日は、ポルトガルに行ったらぜひ聴いてみたい、すてきなポルトガルミュージック☆ファドについてご紹介します。

ファドってなに?


出典:https://www.clube-de-fado.com/ja/もっと見る-写真/

ファドというのは、上にもある通り、ポルトガルの首都リスボンの下町で歌われる、ポルトガルを代表する民謡のことです。

ファドという言葉は、もともと「宿命」を意味するラテン語にあったとされています。主に恋愛や、サウダージと言われる郷愁や切なさを歌い上げる哀愁に満ちたリスボン・ファドが主流ですが、ポルトガルの古都、コインブラにあるコインブラ大学の男子学生たちによって受け継がれてきた明るく甘美な曲調のコインブラ・ファドも有名です。

伴奏は、円形胴のポルトガルギターやビオラで行われ、太鼓がリズムに使われることもあります。曲の感じとしては、無印良品で流れているギターの軽やかなBGMに似て、耳に馴染みやすくメロディアスな感じかなと思います♪

まずは、リスボンのファド博物館に行ってみよう!


出典:https://pt.wikipedia.org/wiki/Museu_do_Fado#/media/File:Museu_do_Fado_Lisbon_Portugal_01.png

サント・エステヴァン教会の脇をテージョ川の方に向かい、シャファリス・デ・デントロ広場に出るとファド博物館に到着します。ここファド博物館(Museu do Fado)は、ポルトガルのファドに関する貴重な資料がそろっています。

音響や映像を用いてポルトガルのファドの歴史をわかりやすく解説してくれるほか、ポルトガルギターの展示やファディスタと呼ばれるファドのミュージシャンの紹介もあります。

ファディスタのための学校も併設していて、事前予約をすれば博物館のガイドと学生によるミニライブも付いてくるガイドツアーがあったり、実際にファドを体験できるワークショップもあるので、ファドに興味のある方はぜひ!

ファド博物館(Museu do Fado)
住所:Largo do Chafariz de Dentro, N.º 1
WEB:http://www.museudofado.pt

今宵はココで♪リスボンのおすすめカーサ・デ・ファド


出典:https://www.clube-de-fado.com/ja/もっと見る-写真/

やっぱり一番のお楽しみは、レストランでのファドのショータイムですよね♪

カーザ・デ・ファド(ファドレストラン)では、食事をしながらファドの演奏が楽しめます。リスボンのカーザ・デ・ファドは下町に点在していて、一流レストラン並みの高級ファドレストランから庶民的なバルスタイルのレストランまでさまざま。

伝統的なポルトガル料理に舌鼓をうちながらショーを見るのも楽しいですが、食事無しでドリンクのみでも楽しめるので、他で食事をすませてから食事なしでショーを見ることも可能です。その場合、ミニマムチャージといって最低料金を設定しているお店が多いので、事前にお店に確認しておきましょう。

一般的にはショータイムは21時頃から始まり、終了は深夜1〜2時頃までと続きます。ラテン文化のポルトガルはナイトライフも遅くまで楽しめるのが特徴です。

ただ、遅い時間のホテルへの夜道は危険なので、タクシーを利用してくださいね。

クルブ・デ・ファド(Clube de Fado)


出典:https://www.clube-de-fado.com/ja/クルベ-デ-ファド/

国際的な活躍するファディスタを多く排出した人気ファドレストラン。レストランオーナーは、日本でもファディスタとして知られるポルトガル屈指の名ギタリスト、マリオ・パシェーコです。マリオ自身が演奏する日もあるとのこと。

ミシュランガイドにも載る、洗練されたポルトガル料理と技巧派のファディストの演奏で連日満員。事前予約をしておきましょう。日本人も多く訪れるため、ホームページは嬉しい日本語版もあり、ホームページにはファドが再生できる機能付き♪
行く前にファドの予習ができちゃいます。

クルブ・デ・ファド(Clube de Fado)
住所:R. de São João da Praça 86
WEB:https://www.clube-de-fado.com


出典:http://www.oforcado.com/en/2

ポルトガルへの団体ツアー客を収容する、ファドレストランの大型店。

観光客が多いとあって、スタンダードなポルトガル料理が楽しめます。フォルカドではファドのショーのほか、ポルトガルの民族衣装に身を包んだダンサーが踊るフォークロアダンスショーも楽しめます。

こちらのホームページも、ショーの動画付き。これを見たら現地のライブで聴きたくなること必至です♪

フォルカド(O Forcado)
住所:Rua da Rosa 221
WEB:http://www.oforcado.com/en/

カーザ・デ・リニャーレス(Casa de Linhares)


出典:http://www.casadelinhares.com

この建物はポルトガルの有名詩人カモンイスが住んでいた歴史的建造物。

お値段は高めですが、その分価値に見合う上質なサービスが待っていること請け合い♪雰囲気たっぷりの伝統的な石のアーチ型天井の空間で奏でられるファドと、ハイクオリティな料理のコンビネーションで、優雅で重厚なファドショーが楽しめます。

カーザ・デ・リニャーレス(Casa de Linhares)
住所:Beco dos Armazéns do Linho 2
WEB:http://www.casadelinhares.com

おわりに


出典:http://www.casadelinhares.com

いかがでしたか。

繊細で魂をゆさぶるようなファドの調べは、ヨーロッパの西の果てポルトガルの夜にぴったり。

ポルトガルの旅の夜にファドショーを組み込んだら、きっと忘れられない思い出深いものになるでしょう♪

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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner

ミッフィーの世界をユトレヒトで体験しよう☆

世界中で愛されているウサギの女の子ミッフィー。ミッフィーは、オランダのデザイナー、ディック・ブルーナ(Dick Bruna)によってオランダ中部の町ユトレヒトで生まれたことをご存知ですか?

今日はミッフィーのかわいらしい世界をのぞきに、ユトレヒトを探検してみましょう。

作者のブルーナはオランダの近代デザイン「デ・ステイル」の代表的なグラフィックデザイナー


出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ディック・ブルーナ#/media/File:Dick_Bruna.jpg

ミッフィーワールドを見に行く前に、作者のディック・ブルーナについてご紹介。

ミッフィーの作者、ディック・ブルーナは日本ではミッフィーやブラックベアなどの絵本作家のイメージが強いですが、ブルーナはもともと出版社の商業デザイナー。彼のデザイナーとしてのキャリアは書籍のカバーイラストからはじまりました。

それまで、書籍のカバーというのは、「書籍のタイトルがわかればいい」という概念で文字のみのシンプルなものでしたが、ブルーナは、一眼で人を惹きつけるようなシンプルで斬新なデザインのカバーを手がけ、当時の出版界で革命的な功績を残しました。

その後ブルーナは書籍のデザインから絵本業界に進出。

ブルーナカラーと呼ばれる赤、青、白、緑、黄色といったヴィヴィッドでマットなカラーと、当時オランダで流行した「デ・ステイル」という現代アートの流れを汲んだシンプルでモダンなキャラクターをつかって生み出されたのがミッフィーシリーズというわけ。

ミッフィーシリーズは、ご存知の通り、今や世界中で大人気の絵本ですね。

また、ブルーナのシンプルながらインパクトのある画風は、佐藤可士和さんや五味太郎さんといった日本の有名デザイナーにも影響を与えているんだそうです。た、たしかに・・!

ブルーノは絵本の他にも、社会福祉にデザインを役立てようとしており、献血や赤十字といった公共広告のポスターデザインも数多く手がけました。

ブルーナは生まれ故郷のユトレヒトにアトリエを構え、2017年にユトレヒトで亡くなっています。ユトレヒトを生涯愛したブルーナ。だからこそユトレヒトにはブルーナのデザインをあちこちで見かけることができるんですね。

ブルーナ作品の宝庫セントラル・ミュージアムに行ってみよう

セントラル・ミュージアムはユトレヒトで一番大きな博物館です。

セントラルミュージアムは、ユトレヒト出身の画家やデザイナーの作品が展示されていて、もちろんブルーナのコーナーもあります。

ブルーナのコーナーは、ブルーナのアトリエを移設したものだそうで、ブルーナの仕事部屋がのぞけちゃいます。
ミッフィーが大好きな日本人向けに日本語の説明パネルもあり、わかりやすいですよ!

セントラル・ミュージアム
Agnietenstraat 1
https://www.centraalmuseum.nl/nl

ナインチェ・ミュージアム

セントラル・ミュージアム前の道を挟んだ反対側に、ナインチェ(ミッフィーのオランダ語の名前)ミュージアムがあります。

 

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このミュージアムは、子供たちのためのミッフィワールドです。ミッフィーのブロック遊びをしたり、お絵かきをしたり、絵本の読みきかせ体験もできます。

ピクニックルームと呼ばれるカフェテリアでは、簡単なスナックや飲み物も楽しむことができ、併設のミュージアムショップにはお土産になるミッフィーグッズがたくさん。

これはもう、ミッフィー好きは行くしかないですね!

https://nijntjemuseum.nl/?lang=en
Agnietenstraat 2

街中のミッフィーを楽しもう

ミュージアム以外にも、ユトレヒトの街角にはブルーナのデザインが息づいています。
ユトレヒトを散歩しながら探してみましょう。

出典:https://www.holland.com/global/tourism/destinations/utrecht/nijntje-pleintje-1.htm?asset=1180-ig-1519031267029862443_5486446796切手

ユトレヒトの街の、とある街角の信号機がミッフィー仕様になっていたりします。
さりげないポイントですが、この信号機だったら、信号待ちもまったく苦ではないですね。
横断歩道もレインボーカラーでとってもカラフルです。

St Jacobsstraat 1A, 3511 AA Utrecht, オランダ

切手

出典:https://postzegelmunten-handel-willem-van-der-bijl.business.site

日本でもミッフィー仕様の切手が人気ですが、ここオランダでも数々のミッフィー仕様切手が発売されています。

ユトレヒトのシンボル、ドム教会からすぐ近くにある文具屋さんでは、ミッフィーの切手や絵葉書を扱っていて、特に切手のコレクションが充実しています。

ヴィム・ファン・デル・バイル(W.van der Bijl)
Zadelstraat 43
https://postzegelmunten-handel-willem-van-der-bijl.business.site

おわりに

いかがでしたか。

ミッフィー好きにはたまらない街、ユトレヒト。

ユトレヒトはオランダのほぼ中央にあるので、オランダ全土からほぼ日帰りで往復することができます。首都アムステルダムからだとICで約30分、日帰り観光にもぴったりですね。

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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner

プラハで建築めぐりに出かけよう!

ヨーロッパの街並みといえば、歴史を感じさせる古い街並みですよね。

日本の伝統的な建築物と違い、ヨーロッパの建築では石やレンガといった硬く重量感のある素材が使われてきました。また、時代によって、その建築様式は異なり、独特の表情を見せてくれます。

今日は「建築博物館」とも言われるチェコの首都、プラハの建築をぶらぶらと眺めてみましょう。

なぜプラハが建築博物館と呼ばれているの?

なぜプラハが建築博物館なのかというと、一言でいうと「ヨーロッパの様々な時代の建築様式の建物がすべて残っている」とされているからです。

プラハは古くより交通の要所でもあり、群雄割拠の中部ヨーロッパの都市のなかでも経済・学問・芸術とともに有名な街で、特に14世紀には神聖ローマ帝国の首都として栄えました。

しかし、長い歴史の中では、オーストリアのハプスブルグ家に支配されたり、ナチス・ドイツに併合されたり、また第二次大戦後は共産党政治に翻弄される時代を経てきています。そう、プラハは多民族からの侵略の歴史に翻弄されてきた街でもあります。

共産党の一党独裁政治が終わった後、1993年に現在のチェコ共和国になり、もともとの王都プラハとしての輝きとともに、数々の歴史を感じさせる建築物が見直されるようになってきました。

また、古い建築様式の建物に、新しい様式を取り入れて増築・改築を繰り返したことで、数百年を経て複数の建築様式が組み合わさった個性的な建物が多く、またそれらの建築技術が非常に高かったことから、他の都市には無い、独特の景観を作り出しているとされています。

時代順にプラハの街をたどってみよう☆

そんな多彩なプラハの建築を時代順に一緒に見ていきましょう。

1.ロマネスク様式(10世紀後半〜13世紀)

ロマネスク様式の大きな特徴は、石づくり。ロマネスク様式は、それまで様式が地方によってバラバラだったヨーロッパではじめて統一された建築様式とされています。初期のロマネスク様式は木造の平天井だったのが、中でもヴォールト天井と呼ばれるアーチ型の半球の天井が特徴的で、その重みを支えるために壁が分厚く厚みが1mほど。堅牢でがっしりとしたデザインです。

プラハのロマネスク様式といえば、プラハ最古の教会、聖イジー教会(St. George’s Basilica)

プラハ城の中にある聖堂。もともとは木造の教会でしたが、火災の後、1142年に石づくりの初期ロマネスク様式に改築されました。(その後、正面は17世紀に初期バロック様式で増築されています)


出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/聖イジー聖堂#/media/File:Prague_Castle_St_George.JPG

2.ゴシック様式(12世紀中頃〜15世紀末)

その後、プラハにはドイツ人の人口が増え、ゴシック様式と言われる建築が増えてきました。ゴシック様式はロマネスク様式に比べると繊細な印象です。ロマネスク様式のどっしりとしたヴォールト天井に骨組みを足して、見た目が軽やかなリブヴォールト天井や飛梁のおかげで壁の厚みも薄くなり、ロマネスク様式よりも高い天井と大きな窓を取り入れられるようになりました。

高い天井と大きな窓といえば、尖塔と呼ばれる背の高い塔や鮮やかで華やかなステンドグラスが有名ですよね。

プラハのゴシック様式の代表的な建築は、聖ヴィート大聖堂(St. Vitus Cathedral)

こちらはもともとロマネスク建築だったものを、カレル4世の命令でロマネスクからゴシック様式へとリフォームされました。

完成までに600年もかかったため、その後のルネッサンスやネオゴシックの要素も混じった、不思議な建築物です。


出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/聖ヴィート大聖堂#/media/File:Interior_of_St._Vitus_Cathedral_Prague_01.jpg

3.ルネッサンス様式(15世紀〜16世紀初頭)

ルネッサンスというのはイタリアからヨーロッパ全土に広がった、ギリシア・ローマ時代への「古典回帰」の文化的な運動のことで、ルネッサンスは建築様式にも大きな影響を与えました。建築では曲線を用いた、シンプルながら華やかなデザインが特徴です。

当時プラハを支配していたハプスブルク家とカトリック教会によって、プラハではルネッサンス様式の建築や装飾が多く生まれました。

一分の家(The Minute House)

出典:https://www.prague.eu/en/object/places/1736/the-house-at-the-minute

4.バロック様式(17世紀〜18世紀中頃)

バロック様式は、ローマで生まれフランスで開花した建築様式です。楕円や曲線を多用した、優美で派手な装飾が特徴。

プロテスタントの宗教改革がローマ・カトリックによって下火となり、再びカトリック勢力が力を拡大するために華美なドラマチックなバロック装飾の教会が多く建てられた時代です。

この時期、公の場でチェコ語を話したりチェコ人の民族文化は禁止された暗黒の時代。プラハ市内の建物の多くはチェコ人のそれまでの文化を否定するかのようにバロック様式に建て替えられたのでした。

そんな悲しい記憶ともいうべきバロック様式の代表的な建築は、聖ミクラーシュ教会(Saint Nicolas Church)


出典:https://www.svmikulas.cz/en/

5.アール・ヌーヴォー様式(19世紀末〜20世紀初頭)

アール・ヌーヴォーは、フランスで発祥した装飾美術のこと。ボタニカルな花やつる草などの流れる曲線を意識した、優美で官能的な装飾で、厳密にいうと建築の構造様式ではありません。

ところでアール・ヌーヴォー様式ときいて、ピンときたあなた、鋭いですね。

アール・ヌーヴォーといえば、アルフォンス・ミュシャ。パリの地下鉄やポスターなどで見かけるミュシャのアール・ヌーヴォーですが、ミュシャはチェコ人です。プラハの聖ヴィート大聖堂や市民会館には、ミュシャのステンドグラスの作品が残されています。

市民会館(Municipal House)

ミュシャが市長の間の内装を担当しています。華やかな内装を見にいきましょう。


出典: https://en.wikipedia.org/wiki/Municipal_House#/media/File:The_Municipal_House_(Obecni_Dum)_ceiling,_Prague_-_8906.jpg

6.キュビズム様式(1911年〜1925年)

キュビズムといえば、ピカソの絵画で有名ですが、実は、キュビズムが建築に取り入れられたのはチェコだけなんだそうです。

とはいっても、キュビズムというのはもともと平面上に描く絵画をさまざまな角度からとらえ多面的に描くという意味なので、そもそも立体的な建築では成立せず、あくまでキュビズムの要素(多面体のようなデザインをディテールとしたデザイン)を建築に取り入れた、かなり独特で個性的な様式です。

実はこのキュビズムの時代、プラハには大きな変化がありました。
第一次世界大戦が終わった1918年に、長いこと他国に支配されていたチェコがようやく悲願の独立を果たし、プラハはチェコスロバキア共和国の首都として復活した時期でもあります。
当時、世界の建築シーンでは機能主義・合理主義をテーマにしたモダニズム建築が主流になっていましたが、プラハには似合わないとした前衛的な建築家たちの試みによってキュビズム様式を生み出されたんですね。
写真は、インターコンチネンタルホテルプラハの隣にある、キュービストハウス(Cubist houses)


出典:https://livingprague.com/architecture-design/prague-cubism-architecture/

7.現代建築(20世紀後半〜)

1939年にドイツの侵略によって国を解体され、第二次世界大戦でドイツが負けたことによって再び独立したチェコスロバキア共和国。しかし、ソ連の圧力にかかった共産党主義時代が50年ほど続き、プラハはチェコスロバキア社会主義共和国の首都になりました。

無機質、華美な装飾を禁じた共産党時代の建物もプラハには残っていますが、歴史的な建物の多いプラハでは否定的な意見の方が多いようです。

1989年のビロード革命により共産党支配を倒して民主化に成功し、スロバキアと別れてチェコ共和国として独立。

プラハでは、「チェコらしさ」「プラハらしさ」「今らしさ」を求めて、今なおインパクトに残る美しく斬新な建築が生まれています。

写真は、1996年に建てられた、ダンシングハウス(Dancing House)


出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ダンシング・ハウス_(プラハ)#/media/File:Prag_ginger_u_fred_gehry.jpg

いかがでしたか。

街並みに歴史あり。いろんな時代を経ての今のプラハになったことが建物からも見て取れますよね。唯一無二の建築都市、プラハをぜひ見にいきましょ。

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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESINGERS’ FRIDGE Official Partner

ザリピエにメルヘンな世界を探しに♪

小さい頃に読んだ童話の絵本に出てきそうな、かわいい花柄の家。
そんなキャス・キッドソンのようなすてきな花柄にあふれた家は、おとぎ話の中だけの話かと思っていたら、、本当に実在したんです。

それは、ポーランドの小さな村、ザリピエ。この小さな田舎の村は、ザリピエ模様と呼ばれる花柄のペイントが施された建物がすてきな、キュートな世界です。

今日はザリピエに、キュンキュンしちゃうメルヘンな世界を見つけに行きましょう♪

まるでキャス・キッドソン?!ザリピエはメルヘンにあふれた村


出典:http://dommalarek.pl/malowana-chata/

「ザリピエ」って聞きなれない名前だなぁと思ったあなた。
それもそのはず、ザリピエは、ポーランドの小さな田舎の村で、近年、ポーランド旅行で人気上昇中の観光地なんです。

ザリピエは、ポーランドの古都クラクフから北東約90kmほどの位置にあり、人口750人ほどの小さな村。

レストランも無いようなのどかな田舎の村に点在する民家や教会、公民館に、ザリピエ模様と呼ばれるかわいい花柄のペイントを施されており、内装でもすてきな花柄が多用されているため、メルヘン好きな人にはたまらない秘境と言われています。

まるでキャス・キッドソンの世界かと見間違えるほど乙女心をくすぐる、ザリピエの花柄の世界は、実は、村民たちの住宅事情が生んだもの。

伝統的なザリピエの住宅には煙突がなかったため、ストーブや台所のかまどで壁や天井がすすだらけでまっくろだったといいます。

19世紀末に住宅に煙突を取り付けるようになると、すすで汚れた壁を美しくデコレーションしようと女性たちが花のペイントを施したのがはじまりだったのだとか。

1930年代に、村の陶芸作家のフェリツィア・ツリウォヴァがカラフルな花柄のペイントを積極的に描き、これがザリピエ様式と言われるようになったのだそうです。

ザリピエへの行き方


出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2059200?title=ヨーロッパ%E3%80%80ポーランドクラクフの街並み

ザリピエにはアクセスの便が決して良いとはいえない小さな村なので、まずは、クラクフから東に80kmほど、鉄道やバスで1時間半〜2時間のところにある「ルネッサンスの真珠」と言われる美しい街、タルヌフを起点にして行くことをお勧めします。

タルヌフからザリピエに行くにはミニバスがあり、約1〜2時間おきに1便、所要時間は約1時間ほど。値段は5〜5.5zlです。

季節によってバスの時刻表は変動があるので、帰りの時間は特に注意が必要。
散策に時間がかかって終バスを逃してザリピエから帰れなくなった・・!なんていう時は、おとなしくザリピエの民宿に泊まりましょう。

また、日帰りでザリピエに行きたい人は、タルヌフへの帰りの時刻表を行きのバスの運転手さんに必ず確認するようにしましょう。

ザリピエでの見どころ


出典:http://dommalarek.pl/warsztaty/

ザリピエに着いたら観光案内所の役割もある村の文化センターDom Malarekへ。
ここでは村の地図が入手できるほか、ペイント体験もできます。(事前に要問い合わせ)

Dom Malarek


出典:http://dommalarek.pl/dom-malarek/
www.dommalarek.pl

村の民家は普通の一般の住宅なので、なかなか家の中までは入って見学する機会はありませんが、フェリィア・ツリウォヴァの暮らした家がフェリツィア・ツリウォ博物館として公開されています。
壁や天井のキュートな花柄ペインティングを実際に見ることができますよ。

また、Dom Malarekから近い教会も、鮮やかでキュートな花柄で装飾されています。

セントヨーゼフ・スポジェンカ教会(Kościół Rzymskokatolicki Pw. św. Józefa Oblubieńca)


出典:http://dommalarek.pl/kosciol-zalipiu/

おわりに

いかがでしたでしょうか。

ザリピエは小さな村ですが、建物が点在しているため、このメルヘンの村の景観を楽しむにはかなりの距離を歩くことになります。ぜひ歩きやすい服装や靴で、このファンタジーあふれる村に出かけましょう。

また村にはレストランがないので、出発前に水や飲み物、スナック類の用意はわすれずにね。

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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESINGERS’ FRIDGE Official Partner

ロンドンで魅惑のアフタヌーンティー♪

紅茶といえばイギリスの都ロンドン。ダージリンティー、アッサムティー、アールグレイティーなどは日本でも人気ですよね。イギリス流に優雅に紅茶を楽しむとしたら、紅茶をいただきながらスコーン、サンドウィッチやお菓子を楽しむアフタヌーンティーが人気です。

もともとは上流階級のサロンで楽しまれていた本場のアフタヌーンティーを、ぜひ楽しんでみましょう♪

アフタヌーンティーってなに?どうして生まれたの?


アフタヌーンティーは、19世紀中頃にイギリスで発祥したお茶会のスタイルです。当時のディナーの時間は遅く、ランチタイムからディナーまでの間にお腹が空いてしまうことから、貴族社会の中で夕食前に軽食を取る習慣ができました。紅茶を楽しみながら、友人や家族たちとトランプなどのゲームに興じながら軽いおつまみを楽しんでいたんですね。なんとも優雅な生活ですね♪

ちなみにハイティーとは、肉や魚などの本格的な食事を紅茶とともにいただくスタイルで、軽食としてのアフタヌーンティーよりも質・ボリュームともにより食事らしい食事です。

押さえておきたい、アフタヌーンティーのマナー♪


さて、アフタヌーンティーを楽しむ前に、いただくマナーを押さえておきましょう。

まず、アフタヌーンティーを頼むときは、紅茶を選びます。メニューの中から好きな茶葉を1種類選ぶと、スタッフがお湯をたっぷり淹れた自分専用のティーポットからティーカップにティーを注いでくれます。ティーをお代わりしたい時はスタッフを呼んで注いでもらいましょう。お湯も頼めば継ぎ足してもらえます。

テーブルに着席して紅茶を飲むときは、ソーサーはテーブルに置き、カップを持ち上げていただきます。また、イギリス式ではティースプーンはティーカップの奥にセットするのがマナーです。

基本的にアフタヌーンティーは、お茶や会話を楽しみながらフードを「下から順番に」食べるのがルールとされています。

アフタヌーンティーのプレートの構造は、たいていケーキスタンドと呼ばれる立体的な3層からなるプレート構造になっており、一番下のプレートは、サンドウィッチ、二段目はスコーンやカナッペ、そして一番上のプレートはケーキというスタイルです。(中には三段構造ではなく二段構造のものや、全てテーブルに直置きのプレートというスタイルもあります。)

サンドウィッチの具材は、必ずといっていいほどキュウリのサンドウィッチ(キューカンバーサンドウィッチ)があるのはご存知でしたか?実はアフタヌーンティーが生まれた時代、イギリスではキュウリは高級食材で、キュウリのサンドウィッチは贅沢品だったのです。今の時代ですとキュウリ・・?ですが、19世紀の貴族になった気分でシンプルなキュウリのサンドウィッチを楽しんでみてくださいね。

基本的にサンドウィッチのパンは薄くスライスされていますが、ここはイギリス。一口で食べきれないものはお行儀よくナイフとフォークでいただきましょう。

また、アフタヌーンティーにかかせないのがスコーン。ふっくらと焼きあがったスコーンにジャムやクロテッドクリームをたっぷり塗っていただきます。クロテッドクリームというのは、生クリームとバターのあいだのようなクリームで、温かいスコーンによく合うんです!
日本でアフタヌーンティーセットを頼んでもスコーンにクロテッドクリームがついてこないことがありますので、ぜひ本場の味を堪能しておきたいところ。

二段目のプレートにはスコーンのほか、スモークサーモンやピンチョスのように一口サイズの“おつまみ”がついていることも。彩りのよい見た目で、目にもご馳走ですね。

いよいよ三段目のプレートはお待ちかねのケーキやタルト、ムース、マカロンなどのスウィーツプレート。ペストリーとも呼ばれます。一口サイズのミニケーキが複数プレートに乗っていて、テンションもあがります!
ここまで食べると結構なボリュームなので、もはや食事のひとつとしてカウントしてもいいくらいです。
高級ホテルだと、 これらのケーキスタンド+お茶に加えてグラスシャンパンがつくシャンパン・アフタヌーンティーという優雅なセットもあります。


出典:https://www.theresident.co.uk/food-drink-london/chelsea-westminster-best-afternoon-tea-summer-treats/

おすすめアフタヌーンティースポット

それでは本場ロンドンでアフタヌーンティーを楽しめるアドレスをご紹介☆

イングリッシュ・ティールーム(English Tea Room)


出典:https://img.static-bookatable.com/the-english-tea-room-at-browns-hotel-mayfair-london-5.jpg?id=f0f90dbb-fd76-4928-86c7-88d65adf3aca.jpg&404=bat2/404-restaurant.jpg&width=600&height=400&scale=both&mode=crop

「ロンドンでアフタヌーンティー」のマストアドレス。ブラウンズホテルの中にあります。かのビクトリア女王も愛したアフタヌーンティーの聖地でもあります。なんといってもイギリスならではのケーキ類が豊富で、食べ放題。トロリーに伝統的なお菓子をたくさん乗せて各テーブルを廻ってくれる夢のようなティールームです。

お茶はブラウンズアフタヌーンブレンドを味わってみましょう。

33 Albemarle St, Mayfair, London W1S 4BP
https://www.roccofortehotels.com/hotels-and-resorts/browns-hotel/restaurants-and-bars/english-tea-room/?utm_source=google&utm_medium=local&utm_campaign=english_tea_room

ティールーム(Tea Room)


出典:https://www.harrods.com/en-gb/restaurants/afternoon-tea/the-harrods-tea-rooms

ロンドンで紅茶といったらハロッズ!というあなたは、高級デパートハロッズの4階にオープンしたティールームに行ってみましょう。ホテルのアフタヌーンティーよりもリーズナブルに楽しめますよ。お菓子は当日のメニューから3種類をチョイスできます。ショッピングの途中に立ち寄ってもいいですね。

87-135 Brompton Rd, Knightsbridge, London SW1X 7XL
https://www.harrods.com/en-gb/restaurants/afternoon-tea/the-harrods-tea-rooms

ダイヤモンド・ジュビリー・ティーサロン(Diamond Jubilee Tea Salon)


出典:https://www.fortnumandmason.com/restaurants/afternoon-tea

日本でもおなじみのイギリス紅茶といえば、高級食料ブランドのフォートナム&メイソンも忘れてはいけないですね。もちろん、フォートナム&メイソン内のティールームはアフタヌーンティーの有名スポット。ブランドカラーの淡いグリーンの食器がなんとも上品です。
オリジナルティーもお土産にどうぞ。

181 Piccadilly, St. James’s, London W1A 1ER
https://www.fortnumandmason.com/restaurants/afternoon-tea

おわりに

いかがでしたか。

マナーさえ知っておけば、気軽に楽しめるイギリスのアフタヌーンティー。イギリスの貴族になったつもりで優雅にアフタヌーンティーを楽しんでみてくださいね♪

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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESINGERS’ FRIDGE Official Partner

フランスのマクドナルド攻略方法

フランスに行ったら食事はフランス料理で!と食事にわくわくしている人も多いですよね。

ただ、観光やショッピングで疲れていたり、ヘビーなフランス料理で胃もたれしていたりするときに、ふと目に飛び込んでくる見慣れたイエローの「M」のマークについふらりと入りたくなる時があるのではないでしょうか。メニューもお馴染みのラインナップですしね。

ただ、見慣れているマクドナルドといえど、フランスのマクドナルドはシステムがちょっと独特。そこで今日は、いざという時に手軽に入れるマクドナルドの攻略方法をお伝えします♪

フランスのマクドナルドはIT化がすすんでいる!


Photo by Nobuyo Kobayashi

メニューは日本とさほど変わらないのに、まず入って驚くのがレジ注文ではなく液晶パネルのプレオーダーシステム。(もちろん、レジでも購入できますが、店員が少ない上にかなりの待ち時間です)

レジで英語やフランス語でオーダーしても、店員さんにうまく伝わらなかったり早口で質問が返ってきたりすると慌ててしまいますよね。また後ろの行列に気を使って、早くオーダーを終えなければ・・なんていうプレッシャーもあったり。そういう時は、液晶タッチパネルで気軽にクレジットカード購入をしてみましょう。

フランスのマクドナルドは、レジ前にこのように液晶パネルがずらずらと立ち並んでいます。液晶パネルの方がスマートにスムーズに注文ができるので、おすすめですよ☆

早速購入してみよう♪


Photo by Nobuyo Kobayashi

というわけで、さっそくクリーム入りのウィンナーコーヒーを買ってみましょう。

まず、タッチパネルの一番下、緑色のTOUCHEZ POUR COMMANDER(注文の場合はタッチしてください)に手で触れてみます。

そうすると、出てくる画面がこちら!


Photo by Nobuyo Kobayashi

ひゃー!?いきなりウィかノンかの二択です。ここでフランス語が読めない方は英語表示に切り替えてしまいましょう。下のENGLISHをタッチ。


Photo by Nobuyo Kobayashi

おお、安心の英語表記に切り替わりました!
ん〜、なになに?マクドナルドのアカウント番号をお持ちですか?ですって。
いや持ってないので、ここはNOをタッチします。


Photo by Nobuyo Kobayashi

そうすると、日本のマクドナルドでも聞かれる「店内でお召し上がりですか?お持ち帰りですか?」のアレを聞かれます。店内で食べていくならEAT INを、持ち帰りならTAKE OUTをタッチ。ちなみにここではEAT INをタッチしてみました。


Photo by Nobuyo Kobayashi

次に、支払い方法を聞かれます。クレジットカードかRESTO FLASHという携帯のペイサービスかを聞かれます。ここはクレジットカードをタッチ。


Photo by Nobuyo Kobayashi

ようやくここからはメニューを選択。左側から欲しいジャンルをタッチすると、一覧が表示されます。はい、ホットドリンクをタッチです〜。


Photo by Nobuyo Kobayashi

うわぁ、ホットドリンクはコーヒーを中心にいろいろあるんですね。ウィンナーコーヒー(Café viennois)をタッチします。


Photo by Nobuyo Kobayashi

ここではサイズを聞かれています。画像でもちょっと大きくなっていますのでわかりやすい!ここは小さい方のサイズをタッチ。


Photo by Nobuyo Kobayashi

ここでは、「食後に商品の受け取りをしますか?」と聞かれています。特に食後でない場合はそのままOKを押しましょう。


Photo by Nobuyo Kobayashi

ウィンナーコーヒー以外にもほかの商品を購入する場合は、また左側からタッチして商品をカートに入れていきます。今カートに入っているのは(下の方の表示で出ていますね)さきほどのウィンナーコーヒー。
これで注文はすべてであれば緑のVALIDATE ORDER(注文内容を確認する)をタッチ。


Photo by Nobuyo Kobayashi

ここでマクドナルドから病気の子供達やその家族への寄付のお願いが。黄色いカーソルを右に移動させると支払い時に寄付金も追加されます。

寄付をするもよし、しないもよし。というわけで、いよいよお支払い。緑色のFINISH ORDERをタッチします。


Photo by Nobuyo Kobayashi

ここでご注文内容をテーブルまで運んでもらうか、もしくはカウンターで受け取るかを選べます。まあ持ってきてもらうまでの量はないので、カウンターで受け取りを選択。右の四角をタッチ。


Photo by Nobuyo Kobayashi

ここで「オーダーは厨房に送られました」という表示が出てきました。
さああとは支払いです!


Photo by Nobuyo Kobayashi

いよいよクレジットカードの出番。下から機械に差し込みます。
しばらくはPATIENTER(お待ちください)の表示が出るのでこのままにしておきます。


Photo by Nobuyo Kobayashi

最初に、fr(フランス語)かen(英語)かを聞かれます。心配な方はenを選択してくださいね。
次にSAISIR CODE(コードを入力してください)と出ますので、クレジットカードの暗証番号4桁を押して緑色のボタンを押しましょう。


Photo by Nobuyo Kobayashi

おー!CODE BON(認証コードOK)が出ました。支払いは成功です。レシートが出てくるまでもうしばらくこのまま待ちましょう。


Photo by Nobuyo Kobayashi

一番上に番号が書かれたレシートが機械から出てきたら、RETRAIT DES COMMANDES(注文の受け取り口)にいきましょう。このマークが目印です!

番号で用意できた順から呼ばれますが、英語やフランス語で呼ばれるのが苦手・・という方は、スタッフにあらかじめレシートを見せておくと彼らの方で呼んでくれます。


Photo by Nobuyo Kobayashi

というわけでめでたくウィンナーコーヒーをピックアップできました。

若い店員さんがウィンナーコーヒーに慣れていなくて、ふわふわのホイップクリームの上からテイクアウト用の蓋をぎゅっと押し付けて中身がちょっとこぼれてしまったのはご愛嬌♪

おわりに

いかがでしたか。

フランスまで行ってわざわざマクドナルドに行かなくても・・という意見はありますが、所変わればやり方も変わる、というのをマクドナルドで実感できますよ。

次はあなたがマクドナルドのITオーダーにチャレンジしてみてくださいね。

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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner

「世界の花屋」オランダに行こう☆

日常に潤いや豊かさをもたらしてくれる、草花。

華やかな花の国、フラワーランドといえば、オランダ。世界随一の花の国とも言われます。今日は、実に世界中の6割の花が集まると言われるフラワーランド・オランダの、魅力的なフラワースポットをご紹介します♪

なぜ、オランダは世界屈指のフラワーランドなの?


出典:<96397e0ede51c8c48ae4db416fc680c1_s.jpg>

花産業はオランダの主要な産業の一つ。中でもチューリップを中心に、クロッカス、ヒアシンスなど、花卉(かき)の生産は世界の花市場の6割以上を占めていると言われています。

もともとオランダの国土は、海よりも海抜が低い低湿地帯。土壌も川の土砂が堆積した砂地のため、農作物には適していない土地でした。

海岸線は北海に面しており緯度は高いですが、山が少なく、大西洋からの温暖で安定した気候だったところから、トルコから伝わったチューリップ栽培が盛んとなりました。

緯度が高く、冬場は寒くて日射時間の少ないヨーロッパでは、食卓や生活に彩りをそえる花が欠かせません。このため、オランダの花は各地で人気となり、花産業が発達していったと言われています。

オランダはもともとヨーロッパ各国とつながる川や運河が多く、栽培した花を船でヨーロッパ各地に運んでいったのですね。

また、日本が明治時代を迎えた頃、すでにオランダでは温室栽培に成功し、合理的に通年を通して花を安定的に大量生産できるシステムも持っていました。

第二次大戦後、花の栽培量や出荷量がアジアやアフリカなどの経済後進国にシフトしていくと、オランダは花の作付け面積を減らし、自国の経験やシステムを活かして花の生産技術や低農薬といった技術開発に力を注ぐように。また花の物流管理に世界的なリーダーシップを担っています。

こうしてオランダは長い期間、花大国として進化・成長し続けているんですね。

オランダのおすすめフラワースポット

ここでは、色とりどりの花々が楽しめる、オランダのフラワースポットをご紹介します。

キューケンホフ庭園(Keukenhof)


出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/キューケンホフ公園#/media/File:Keukenhof_340.JPG
Stationsweg 166A 2161 AM Lisse
WEB: https://keukenhof.nl/en/

キューケンホフ庭園は、リッセにある世界的に名高い花の公園。オランダの花業者が花を持ち寄ってくる、いわば「花のショールーム」。

もともとは猟場だった土地に城と庭を整備させたものを、第二次大戦後の1949年に、当時のリッセ市長がヨーロッパ中の造園家を招いて花の球根のコンペを開催したのが庭園産業のはじまりとされています。

今では、オランダ王家も愛する、世界最大の花の庭園となりました。園内にはいくつもの庭があり、中にはわびさびを表した日本庭園もあります。

キューエンホフ城は年中見学でき、時期によってはクリスマスなどのイベントも楽しめますが、公園は毎年3月中旬〜5月中旬に公開されていて、2019年は3月21日〜5月19日まで。チューリップの見頃は毎年4月中旬頃とされています。鉄道の最寄駅はハールレム駅かライデン駅からアクセス可。

世界中から観光客が訪れるため、スキポール空港からも連絡バスを利用できますよ。

アルスメール生花中央市場(Royal Flora Holland Aalsmeer)


出典:https://www.royalfloraholland.com/en/nieuws-2018/week-51/delivery-from-stock-aalsmeer-live-with-floriday-and-floramondo
Legmeerdijk 313 Aalsmeer
WEB: https://www.royalfloraholland.com/en/about-floraholland/visit-the-flower-auction/aalsmeer

「世界最大の花の市場」とも言われる、花の取引所。スキポール空港のすぐ南に位置し、文字通り花の輸出港となっています。世界各国から発注を受けた花は、取引が成立するとすぐにスキポール空港に運ばれ空輸されます。

オランダ政府の要請で日本の植物検疫官がこの市場に駐在するようになってから、日本にもたくさんの鮮度のいいすてきな花々が空輸されているんですよ。

このアルスメール市場は入場料を払えば競りの見学ができます。アムステルダム中駅前のバス停から役1時間で市場に到着できます。運転手さんに「フラワーオークション」と言えば連れて行ってくれます。

行くなら、花の取り扱い量が多い、月、火の早朝がおすすめ。かなり市場が大きいので、圧倒されること間違いなし。

シンゲル花市(Bloemenmarkt)


Singel, Amsterdam

アムステルダムの街中でも花々を楽しむことができます。

おすすめは、シンゲル運河沿いのフラワーマーケット。運河の水上に温室付きの船を並んでいる風景は壮観ですし、なんといっても運河沿いの道は、お花や球根、多肉植物、観葉植物、種、園芸グッズの露店がたくさん。中にもBonsaiキットも売られています。

お花好きは見ているだけでも楽しくなってくること請け合い。

アムステルダム中央駅からトラムで15分ほどのムント広場を目指しましょう。

チューリップミュージアム(Tulip museum in Amsterdam)


出典https://nl.wikipedia.org/wiki/Amsterdam_Tulip_Museum#/media/File:Tulpenuseum_Prinsegracht_112.JPG
Prinsengracht 116, 1015 EA ,Amsterdam
https://www.amsterdam.info/museums/tulip-museum/

アムステルダムには小さな施設ながら、チューリップミュージアムもあります。地元の球根会社が運営しているとあって、様々なチューリップを見ることができます。ここではオランダでのチューリップの歴史や現代の栽培方法を学べたり、ミュージアムショップではかわいらしいチューリップグッズも手に入ります。

チューリップ好きなあなたは、お土産を買うならココ♪

 

おわりに

いかがでしたか。

四季を通じて花大国のオランダですが、冬の終わりから春にかけて、オランダは花でいっぱい。特に北海に面した海岸地帯は一面のチューリップ畑。ライデンーハーレムの列車の車窓からは、夢のような色とりどりの花畑を楽しむことができます。

壮観な花の大地を見に、オランダに行ってみたいものですね。

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Writer: Nobuyo Kobayashi
DESIGNERS’ FRIDGE Official Partner